日本だけでなく世界中でかなり人気の高く出荷数も多いiPhoneですが、利益面でも一人勝ちです。
世界のスマホ市場の利益の79.2%を独占しているそうです。
一方、出荷台数面で調子の良い中国企業は利益が少ないそうです。
利益面で一人勝ちを続けるiPhone
Apple Insiderによると、各社のスマホによる利益は以下のようになっているそうです:
利益 | シェア | |
アップル | 449億円 | 83.6% |
サムソン | 83億円 | 15.4% |
Huawei | 9億円 | 1.7% |
OPPO | 8億円 | 1.5% |
Vivo | 7億円 | 1.3% |
その他 | -19億円 | – |
合計 | 537億円 | 100% |
「その他」の利益がマイナスになっているのは多くの企業が赤字であることを示しています。
下記の記事で書いたスマホの出荷台数とは大きく異なる結果となっています:
製品の利益率が高いアップルのiPhone
アップルの強さは圧倒的に高いiPhoneの利益率にあります。
iPhoneの利益率は32.4%と、2位のサムソンの11.6%よりも圧倒的に高くなっています。1台売った時の利益が高いので、結果的に利益面でのシェアが高くなっています。
アップルは利益シェアの面ではかつては103%と100%をこえるシェアを持っていました。これに比べると落ちてきてはいますが、依然として圧倒的に強いです。
Galaxy Note7の影響に苦しむサムソン、利益を出せない中国企業
一方、サムソンは依然としてGalaxy Note7のバッテリー爆発問題に苦しんでいるようです。出荷台数の記事にも書いたとおり、出荷台数そのものも苦しい上にリコールで利益が削られています。
また、中国企業も利益面では苦しんでいます。上の表に示した3つの企業はまだいいほうで、Xiaomiは100億台のスマホを出荷したにもかかわらずほとんど利益を出せていないそうです。
日本でもスマホを販売しているZTEに至っては、Xiaomiと同等の出荷台数にもかかわらず、3億円以上の損失を出しているそうです。
結果として、中国の上位5つの企業で5%の利益シェアもないとか。
もはやスマホで儲けるのは難しい?
スマホそのものはすでに成熟したともいわれ、各社とも同じような仕様の端末をリリースしています。
そんな中で大きな利益をあげるのはむずかしいのかもしれません。
そのため各社ともVRやAR、ウェアラブルデバイスに力を入れようとしたり、AIを取り入れようとしたりしています。
本当の体力勝負はこれから始まるのかもしれません。
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