9To5 Macにアメリカの各キャリアとアップル自身のiPhoneアップグレードプログラムの比較が掲載されていました。
日本でのこのプログラムの提供の有無は不明ですが、アメリカでのプログラムの料金が1つの基準になるかもしれません。
iPhoneのアップグレードプログラムとは
アメリカでは月に定額の料金を支払うことで、最新のiPhoneにアップグレードできるプログラムが提供されています。
たとえばスプリントでは以下のようなiPhone Foreverというプログラムを提供しています:
また、先日のiPhone 6sの発表の場において、アップル自身もアップグレードプログラムの提供を発表しました:
アップルのiPhoneアップグレードプログラムはアメリカ以外の地域での提供も行うと発表されています。日本での提供の有無はわかりませんが、提供されるとするとアメリカでの料金が1つの目安になるのではないでしょうか。
2年間のiPhoneのアップグレードコストは約650ドル(78,000円)で横並び
この比較では2年間でいくら支払うとアップグレードプログラムを受けれるのかという点と、契約期間、それにアップグレードの条件が比較されています。
1ドル=120円とすると日本円で以下のようになります:
月々の料金 | 契約期間 | アップグレード条件 | 延長保証 | SIMロックフリー | 2年間の料金 | |
アップル | 3,889円 | 2年 | 12回の支払い後 | AppleCare+ | ○ | 93,340円 |
T-Mobile(期間限定) | 2,400円 | 1.5年 | 1年あたり3回まで | なし | × | 62,880円 |
T-Mobile Jump! On Demand | 3,250円 | 1.5年 | 1年あたり3回まで | なし | × | 77,990円 |
Sprint Early Upgrade | 3,240円 | 2年 | 12回の支払い後 | なし | × | 77,880円 |
AT&T Next | 3,900/3,251/2,600円 | 20/24/30ヵ月 | 12/18/24ヵ月後 | なし | × | 78,019円 |
Verizon | 3,250円 | 2年 | デバイス料金の75%を支払い後 | なし | ○ | 77,990円 |
この表を見て分かる通り、2年あたりの料金は約78,000円で横並びです。
アップルは少し高いですが、129ドル(15,480円)のAppleCare+がついているので、それをひくと77,860円となり、やはり横並びとなります。
T-Mobileの期間限定は少し安いですが、期間限定であり、通常の料金はやはり横並びです。
1年に1回なら間違いなくお得、2年に1回でもお得
iPhone 6sおよびiPhone 6s Plusの値段は日本で86,800円~122,800円ですので、2年で78,000円であれば間違いなくお得です。
iPhoneをこよなく愛する人は新しいのが出るたびに最新のものを手に入れたいでしょうから、iPhoneが1年に1回というペースを守るのであればかなりお得であることになります。
キャリア提供のプログラムは特定プランの契約が必要&SIMロックフリーでないケースが多い
ただし、キャリアが提供しているプログラムは特定のプランの契約を求めています。
T-Moibleの場合、Simple Choiceというプランにクレジットカード払いで加入することが必要なのですが、料金が50ドル(約6,000円)からとあまり安くありません。
また、契約期間も1.5年以上ですので、一度入るとキャリアも端末も変えられないという事態に陥ります。
端末自体もVerizon以外はSIMロックフリーではありませんので、そのキャリアでiPhoneを使い続ける!という意思がなければかえって高くなるケースもあるかもしれません。
知識と行動力があるのであればアップル自身のアップグレードプログラムに加入してMVNOを使うというのが最も安くなるかもしれませんね。
日本では提供されるのだろうか?
日本では販売奨励金制度が普及していて、iPhoneであっても一括0円というケースが少なくありません。
今後は販売奨励金制度自体が縮小していくという話もありますので、このようなアップグレードプログラムが普及していくのかもしれません。
契約の条件をしっかり確認して、損のないようにしたいですね。
追記:iPhoneアップグレードプログラムの登場から4か月ほど経ちましたが、まだまだ普及していないようです。
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