日本通信がソフトバンクに対して、レイヤー2接続の申し入れを行ったというニュースが出ました。
申し入れが受け入れられれば、すでにレイヤー2接続しているNTTドコモと新たに接続するソフトバンクの間でネットワークを切り替えることができる製品を実現することができます。
何のために役に立つのでしょうか?
高信頼・高セキュリティの通信サービスを実現する
目的は、高信頼性と高セキュリティの実現だそうです。
ネットワークにはどうしても障害がつきものです。時には長時間障害によってネットワークに接続できないというような事態も起こりえます。
特に、銀行などの金融や電力、行政といった分野においては致命的な事態となる恐れがあります。
日本通信はNTTドコモとソフトバンクの間で自動的にネットワークを切り替える「デュアル・ネットワーク」と呼ばれるサービスを提供するそうです。
2種類のデュアル・ネットワーク対応のモバイル・ルーター
日本通信ではこの「デュアル・ネットワーク」向けに2種類の」モバイル・ルーターを開発しているそうです。
主回線が切れたら副回線に切り替えるルーター
1つ目のルーターは、2つの回線のうち、主回線になっているものから切断された際に副回線に自動的に切り替えるものだそうです。
スマホでいうとWi-Fiから切断されたときにLTE/3Gに切り替えるようなものでしょうか。
すでにこのルーターは提供可能な状態だそうです。
主回線の接続が「切れそうになった」ことを感知して切り替えるルーター
2つ目のルーターは主回線から「切れそうになった」ことを自動的に感知して切り替えるルーターだそうです。
こちらのほうが、主回線から切れる前に副回線に切り替えるため、信頼性は高いのでしょうね。
こちらは現在開発中で、今年中に製品化の準備ができるそうです。
MVNOは、携帯事業者ができない、あるいはやりたくない通信サービスを実現するのが本質
この発表の中で日本通信は、
MVNOは、携帯事業者ができない、あるいはやりたくない通信サービスを実現するのが本質
と述べています。
まさにMVNOの存在価値はそこにあると思いますし、今回の「3大キャリアの中の2つの回線を切り替えて使う」ということは3大キャリア自身ではできないことだと思います。
今回は個人向けというよりは法人向けのサービスだと思いますが、このような方針で行ってくれるなら個人向けにもいいサービスが出てくるかもしれませんね。
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