電通の子会社がSpotifyに出資すると発表しました。
長らく「準備中」となっていた日本のSpotifyですが、ついにサービス開始となるのでしょうか?
Spotifyとは
海外ではすでに高いシェア
Spotifyはスウェーデンの企業で、2008年10月からサービスを開始しています。
すでにヨーロッパとアメリカの計13か国でサービスを行っています。
これらの国ではかなり高いシェアを誇っているとか。2015年1月時点で世界のアクティブユーザーは6000万人だそうです。
料金は無料会員と有料会員の2種類
広告配信を前提とした無料会員が存在しています。
有料会員になると、高音質の楽曲が再生できたり、ダウンロードしてオフラインでも再生できます。
また、有料会員しか再生できないコンテンツもあるとか。
有料会員の料金は月額9.99ドル/ユーロなので、Apple Musicと同等ですね(というか、Apple Musicが対抗してきたのか)。
有料会員は1500万人だそうですので、全会員の1/4が有料であるということですね。
膨大な音楽ライブラリを持っている
再生可能な曲数は3000万曲以上で、さらに毎日2万曲以上増えているそうです。
ソニーが提携を発表
2015年3月に、ソニーが独自の定額音楽ストリーミングサービスであったMusic Unlimitedを廃止し、SpotifyをベースにしたPlay Station Musicをスタートしています。
日本ではサイトはあるものの長らく準備中
Spotifyの日本向けのサイトはすでに存在しています。が、アクセスすると今のところ以下のような画面となり、まだサービスが準備中であるということになっています。
この状態がすでにかれこれ2年ほど続いていています。噂では、日本の音楽業界が反対していて、日本の楽曲があまり提供できない状態になっていたとか。
このためか、ソニーのPlay Station Musicも日本ではサービスが開始されていません。
今回の出資で潮目が変わる?
今回、電通デジタルHDが出資したということは日本でのサービス開始が近いことを示している可能性もあります。
Apple Musicが日本でサービスを開始したということは日本の音楽業界もApple Musicという海外の定額音楽ストリーミングサービスへの楽曲提供を認めたということでしょうから、Spotifyにも許可を出す可能性は高いのではないかと。
過度な期待は禁物
一方で、Spotify上陸に対して過度な期待はできないのではないかとも考えています。
膨大な楽曲といえどないものはない
たとえばテイラー・スウィフトはSpotifyに楽曲を提供していません(正確には、最初は提供していましたが、途中で全削除しました)。
日本でも、たとえばサザンオールスターズはAWAにも、LINE Musicにも、レコチョクBestにも楽曲が存在していません。
定額音楽ストリーミングサービスは世界中のすべての楽曲が定額で聴き放題というわけではないというところは事実です。
料金は横並び?
海外ではApple Musicと同等の9.99ドルで提供していることもあり、日本でもApple Musicにあわせてくるのではないかと思います。
Spotifyが価格破壊をしてくれる可能性は低いのではないかと。
競争が過熱するのは歓迎、さらなる発展を望む
Spotifyが上陸ということになれば、さらに競争が過熱し、それによって各社からより良いサービスが提供される可能性はあると思います。
また、ユーザが増えれば音楽業界の発展にもつながるかもしれません。サービス開始の発表が楽しみです。
そして、個人的にはSRS-X9で消えたMusic Unlimitedが、Play Station Musicのサービス開始で復活してほしいです。。。
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