Kickstarterで、SIMカードスロットスロットを仮想的に増設するデバイス “PIECE” が出資を募っています。
なかなか面白いコンセプトのデバイスです。
Bluetooth経由で仮想的にSIMカードスロットを増設
この”PIECE”は83x55x4mmという薄いカード型のデバイスです。非常に小さく、ワイシャツの胸ポケットにも余裕で入ります。
PIECEにはSIMカードスロットがあり、Bluetoothでスマホやタブレットと接続することで、PIECEに刺したSIMカードを使って電話やSMSができるようになります。
通常のスマホにはSIMカードスロットが1つしかないか、2つあっても切り替えて使う必要があります。
しかし、このPIECEに2つ目のSIMカードを差しておけば、2つのSIMカードで同時に待ち受けが可能になります。
iPod touchやタブレットでも電話やSMSが可能に
さらに、このPIECEはSIMカードスロットを持たないiPod touchやタブレットに電話やSMS機能を付加することができます。
電話機能はほしいけどiPhoneは高いという需要や、スマートフォンとタブレットを同時に持ち歩きたくないという需要にこたえる製品になるかもしれません。
専用アプリが必要
スマートフォンの電話アプリやメッセージアプリではなく、電話やSMSには専用アプリが必要となるようです。
おそらく、このアプリがBluetoothを使ってPIECEとスマートフォンやタブレットの仲立ちを行い、電話やSMS機能を実現するのでしょう。
スマートウォッチにも対応
今のところiOSとAndroid向けのアプリを計画しているそうですが、Apple WatchやPebbleといったスマートウォッチ向けのアプリも計画があるそうです。
スマホを持ち歩くことなく、スマートウォッチとPIECEという環境も実現できるということですね。
ディスプレイが小さいの難点ですが、これはちょっと心惹かれるところがあります。
Y!mobile(ウィルコム)に同じコンセプトの「だれとでも定額パス」があった
PIECEの写真を見てどこかで見たことがあると思ったら、Y!mobile(ウィルコム)に同じコンセプトの「だれとでも定額パス」がありましたね。
同じくカード型のデバイスで、AndroidスマートフォンとBluetooth接続し、Y!mobileのPHS回線を使って発信ができるというものです。
Y!mobile(旧ウィルコム)には「だれとでも定額」という電話通話料が無料のサービスがあるので、これを使って発信するためのデバイスです。
PIECEと違うのは、PIECEは好きなSIMカードが使えるのに対し、だれとでも定額パスはSIMカードスロットはなくPHS回線のみという点です。
ウィルコムはこのコンセプトの特許を取っていたりしないのでしょうか?もしあったとすると、日本で訴えられたりすると日本でのPIECEの発売が怪しくなるかもしれません。。。
面白いデバイスなので日本でも発売してほしい
PIECEが日本で発売されるかは今のところ分かりません。
そもそもがマニアックなデバイスなのでなかなか数は出ないかもしれません。
しかしながら、コンセプトは面白いですし、実際に便利なデバイスであると思うので、日本でも発売してほしいですね。11月には出荷されるということですが、日本での発売があるかどうか、楽しみです。
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