モバイル向けの新しいマルチメディア放送サービス “i-dio” が発表されました。
また、この放送に対応したスマートフォンの第1弾として、”i-dio Phone”が発売されるそうです。
どのような特徴のあるサービスなのでしょうか?
アナログテレビが利用していた周波数帯を利用
i-dio は、以前アナログテレビが利用していた周波数帯(VHF)のうち、1ch~3chを利用して放送されるサービスだそうです。
全国のFMラジオ放送局が中心となっているそうで、高音質なサービスを提供するTOKYO SMARTCASTのコンテンツや、音声とデータを融合したドライバー向けの新たなサービスを提供するアマネク・テレマティクスデザインのコンテンツが用意されるそうです。
緊急地震速報や津波速報を瞬時に配信
i-dioは“V-Alert”と呼ばれる緊急地震速報や津波速報を瞬時に配信するサービスを提供するそうです。
3大キャリアのスマートフォンには当たり前のようについている緊急地震速報ですが、残念ながらSIMロックフリーのスマートフォンとMVNOを使った際には提供されないことも多いです。
また、プッシュ通知ですので、多少通知が遅れる可能性もあります。
i-dioであれば、放送によって情報を瞬時に伝えられますし、i-dioにさえ対応すればキャリアにかかわらず情報が受け取れるのでいいかもしれません。
対応スマートフォン第1弾 “i-dio Phone”
このi-dioに対応したスマートフォンの第1弾として、Covia(コヴィア)製のスマートフォン “i-dio Phone” が発売されるそうです。
i-dio Phoneは Android 5.1 を搭載したSIMロックフリーのスマートフォンで、NTTドコモの周波数帯(3G:800MHz/2.1GHz, LTE:バンド1/3/19/21)に対応するそうです。
主なスペックは最近のミドルレンジのスマートフォンに似ています。
CPU | 4コア@1.2GHz |
ディスプレイ | 5インチ 1280×720ピクセル(IPS) |
RAM/ROM | 2GB/16GB |
カメラ | 800万画素/200万画素 |
サイズ | 143.7×71.5×10.6mm |
重さ | 158g |
バッテリー | 3000mAh |
バッテリーサイズとそれに伴って厚みが大きめなのは、i-dio放送受信で消費するバッテリーが大きいからかもしれません。
i-dioを使わなければ普通のスマートフォンなのでバッテリーの持ちを重視するユーザーにもいいかもしれませんね。
また、i-dioだけでなく、地上デジタルテレビ放送(地デジ)やFMラジオにも対応するそうです。
価格や発売時期は未定だとか。
i-dio対応製品としてはラジオやWi-Fiチューナーの発売が予定されているそうです。
キャリアに依存しない新放送サービスは普及するか?
同じようなサービスではドコモが主導するNOTTVがありますが、あまり普及しているとは言えない状況です。
今回のサービスは音声とデータに特化した感がありますが、果たして受け入れられるでしょうか。
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