私は読書が趣味のため多くの本が家にあります。
しかし、常にすべての本を読んでいるわけではなく、ほとんどの本が1年以上手を付けていない状態です。
そこで、いまさらですが、断捨離も兼ねて、本の電子書籍化をしてみることにしました。ただ、あまりコストをかけたくないので、できるだけ安上がりにすむ方法を探してみました。
とりあえず今回は道具をそろえるための計画編です。
電子書籍化代行サービスは高いし法律的に制限があるらしい
まずは専門業者に代行してもらうという案について検討してみました。
どうやら、1冊の基本料金が100円ほどで、表紙をつけると+50円、文字を絵ではなく文字として取り込むなら+50円という感じみたいです。
本が50冊あれば基本で5,000円、オプションをいろいろつけると10,000円かかるみたいです(ざっくり計算)。
もう1つ重要な問題が法律上の問題です。どうやら、以前代行業者に対する裁判があり、裁判所が違法と判断したそうです。
また、代行業者のHPを見ると、「以下の作家の作品は代行できません」という形で作家一覧があるのですが、最近の人気作家が結構NGとなっています。
これじゃ使えないな、というわけで代行業者は断念しました。
「自炊」に必要な道具は裁断するもの、スキャンするもの、読むもの
自分で本を電子書籍化する行為は「自炊」と呼ばれているそうです。
本を自炊するのに必要なのは主に以下3つと考えました(パソコンは除く):
- 本を裁断するもの(スキャナで読めるようにする)
- スキャンするもの(スキャナ)
- 読むもの(電子書籍リーダー)
それぞれ検討してみました。
本を裁断するためのもの
裁断機は高いし大きい
本を裁断するための一番簡単な道具は裁断機です。
しかし、どうもやたらと大きくて高いのばかりです:
こういうのを買うのが一番いいんでしょうけど、さすがにめったに使わない道具のための場所とお金は惜しみたい。。。
カッターでできないものか
というわけで、カッターを買うことに。
といっても、普通のカッターだと本を切るのは難しいので、ロータリーカッターというものを買うことにしました。
ピザを切るためのカッターのように、くるくる回る歯が先についているカッターです。歯のサイズがいろいろあるみたいですが、厚みのある本をきるために一番大きいのを選びました。
また、歯が結構早くダメになるらしいので替刃も購入。
さらに、まっすぐ本を切るための定規も買いました。レビューで評価のいい、すべらないという定規を買いました。
30㎝のものと50㎝のものがあって迷ったのですが、30㎝のものを購入。
机等に傷がつくといやなのでカッターマットも買いました:
これで本をバラバラにする道具はそろった、、、はず。
スキャンするもの
本をバラバラにばらしたものを電子化するにはスキャナが必要です。
といっても、普通のスキャナみたいに1枚1枚やっていたのではとてもではないですが、精神が持ちません。悟りが開けてしまいます。
ドキュメントスキャナは高い
一番一般的なのは「ドキュメントスキャナ」と呼ばれる、スキャン専用の機械です:
う、どれも高い。。。なんでプリンタとスキャナが一体になった複合機が1万円くらいで売っているのにスキャナ専用の機械がこんなに高いんだ!と思いますが、需要が少なすぎるのでしょうね。
インクジェットプリンター複合機でどうにかならないか?
できるだけ安く!が今回のコンセプトなので、インクジェットプリンター複合機でいいのがないか探してみました。
一般的な複合機のスキャナは残念ながら1枚1枚紙を自分でセットする必要があるようです。ほしいのは、大量の(少なくとも複数の)紙をセットして連続してスキャンしてくれるものです。
そのような機能は「ADF」と呼ばれています。日本では自動原稿送り装置と呼ばれるそうです。
が、大手のエプソンとキャノンにはいいのがありません。キャノンにはMX923という複合機があり、ADFがついています:
しかし、ちょっと高い。。。これならドキュメントスキャナを買った方が便利な気がします。
エプソンに至ってはADFがついているものがない!
困って探したところ、ブラザーとHPがADFつきの複合機を出していることがわかりました。
HPのOfficejet 4630にいたっては、型落ちとはいえ、こんな値段でいいのか?といいたくなる値段です。
迷いましたが、印刷の解像度がブラザーの方が高かったのでブラザーのDCP-J963Nを買うことにしました。印刷コストの安さも売りみたいなので。
不安はADFによるスキャンは両面スキャンができないという点です。本は普通両面印刷のため、片面しかスキャンできないと偶数ページのみのファイルと奇数ページのみのファイルが出来上がってしまいます。
上で紹介したキャノンのMX923は自動両面読み取りがADFでできるようなので、余裕があればそちらの方がいいかもしれません(あるいはドキュメントスキャナか)。
調べてみると、後処理でページ番号通りに結合できるようなので何とかなると見切り発車です。
読むもの
電子書籍化したらそれを読むための道具が必要です。
もちろん、スマホやタブレットでもいいのですが、これらには問題が。
まず、バッテリーが持たないという問題があります。本はじっくり長く読みたいのに、常にバッテリーの残量を気にしながら読むというのはできればしたくありません。
また、液晶画面をずっと見ていると目が疲れるのでは?という懸念もあります。
電子ペーパーの電子書籍リーダにしよう
そこで、電子インクの電子書籍リーダーを買うことに。
電子ペーパーであれば電池の持ちがいいので、一度充電すると数週間使えるものもあるようです。また、目にも優しいとか。
一番メジャーなのはAmazonのkindleですね:
一番安いモデルであれば8,980円で、さらにAmazonプライム会員であれば4,980円引きの4,980で買えます。Amazonプライム会員の無料体験中でも後日4,000円分のキャッシュバックがあるようです。
ちなみに、それぞれ「キャンペーン情報あり」と「キャンペーン情報なし」のモデルがあります。前者はスタンバイ時などに宣伝が表示される代わりに本体が2,000円引きになるようです。
安く済ませるためAmazonプライムの無料体験会員になってキャンペーン情報ありのkindleにすることに。これで実質4,980円で買えます。
道具は全部そろった、あとは実際うまくいくか?
これで電子書籍化するための道具は(おそらく)全部そろいました。
注文したものがすべて届いたら電子書籍化を試してみたいと思います。
果たしてうまくいくでしょうか?
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