カシオが初めてのスマートウォッチを発表しました。
以前から「カシオらしい」スマートウォッチを開発中と報じられてきましたが、まさにその通りの、今までにありそうでなかった機能を備えています。
登山やハイキング、サイクリング、釣りに適したスマートフォン
WSD-F10と名付けられたこのスマートウォッチはアウトドアでの使用に適したスマートウォッチです。
具体的にはミリタリーグレード(MILスペック準拠)の防水および耐衝撃機能や各種センサーを備えています。
センサーは、圧力(気圧及び高度)、加速度、ジャイロ、方位(磁気)が搭載されているそうです。
カシオとしては、トレッキング、サイクリング、釣りがメインターゲットだそうです。これらの活動に適した独自アプリがインストールされるほか、通常のAndroid Wearのアプリも対応するそうです。
これらの活動中には、スマートフォンを確認したくてもできないことがあり、そんな時に安全かつ手軽に情報を確認できるところがメリットとしています。
2層構成になっている液晶で時計機能はバッテリー寿命が長い
特徴的な機能として、スマートウォッチとは別に時計機能を備えていることがあげられます。
WSD-F10の文字盤は2層構造になっており、奥がスマートウォッチらしいカラー液晶、手前が時刻を表示するモノクロの液晶となっています。
以前のプロトレックに、奥に針の文字盤を配置し、手前に液晶で温度や高度の情報を表示するものがありましたが、そのノウハウがいかされているのでしょうか。
そして、Android Wearを活かしたスマートウォッチとして使うときは約1日以上のバッテリーの持ちしかないのに対し、Android Wearを完全停止するタイムピースモードでは約1か月以上の駆動時間があるそうです。
本体はリチウムイオン電池を搭載しており、充電式です。さすがに太陽電池で動くわけではないようです。ここはぜひ太陽電池に挑戦してほしいところですが。。。
24時間ずっとスマートウォッチである必要はないため、なかなかいい発想だと思います。同様の思想はWithingsのスマートウォッチにもありますが、このような方式がメインになっていくのかもしれませんね。
ちょっと大きくて重いので日常使いには適さないかも
WSD-F10はこれだけの機能を備えているのでさすがに大きくて重いです。
サイズは 61.7 x 56.4 x 15.7 mm、重さは約93gあります。Apple Watchが60~70g程度、G-Shockはモデルにもよりますが50gを切るものがあるので、かなり重いといえます。
小型スマホのPolaroid piguが約100gなので、小さめのスマホを腕につけていると思えばいいかもしれません。
価格は70,000円、3月下旬発売
気になるお値段は70,000円と少し高めです。
とはいえ、たくさんのセンサーを備えているプロトレックが5万円程度以上することを考えるとそれほど高いことはないかもしれません。
発売は3月下旬を予定しているそうです。
まさにカシオらしい、コンセプトと仕様がマッチしたスマートウォッチ
WSD-F10はまさにカシオらしいスマートウォッチであると感じました。
プロトレックやG-Shockで培った技術を入れながら、時計機能としてのバッテリー駆動時間はきちんとながく保っています。
これまでのスマートウォッチはどちらかというとガジェット好きな人たち向けに開発されてきましたが、WSD-F10は必ずしもガジェット好きではない人たちにまでターゲットを広げているところが素晴らしいです。
スマートウォッチが進むべき道筋を示しているような、そんな製品ではないでしょうか。
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