これまでMVNOのトップシェアといえばOCNモバイルONEで、安定してトップシェアをキープしてきました。
しかし、このところの競争の激化により状況が変わり、ついにトップの座から陥落しました。
変わって首位となったのは楽天モバイルです。
1年で一気に首位へ
このデータはICT総研によるものです。
これによると、1年前の調査では上位5位にも入っていなかった楽天モバイルが一年で一気に首位に躍り出ました。
この背景としてICT総研は、実店舗の添付数拡大や広告活動によるものとしています。
OCNモバイルONEは「バースト転送機能」で対抗
首位を奪われた形になったOCNモバイルONEはバースト機能への対応を発表しています。
これは、転送開始の限られた容量ですが、低速制限中であっても高速に転送してくれるという機能です。
具体的には最初の150KBの転送のみ、速度規制時(200kbps)であっても最大262.5Mbpsで転送してくれるとか。
このバースト転送機能は他社では割とよく導入されている機能ですので、その意味ではようやく他社に並んだともいえるかもしれません。
コストパフォーマンスの高さで評価される
一方、各MVNOの満足度を調査した結果では、楽天モバイルはコストパフォーマンスの高さにおいて首位となっています。
これまで首位であったOCNモバイルONEはコストパフォーマンスで4位、事業者に対する信頼性で3位となっています。 MVNOはなんとなく「安かろう悪かろう」のイメージがあることは否めないので、事業者が信頼できるかは確かに重要といえるかもしれません。
MVNO人口は約1.7倍へ
また、MVNOの契約数は2015年末で419万契約だったそうです。
携帯電話の契約数全体からすると微々たる数字ですが、これが2016年末には約1.7倍の710万契約にまで拡大すると予想しています。
携帯電話の契約数自体は日本では頭打ちでしょうから、少しずつながら着実にMVNOのシェアはのびているといえるかもしれません。
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