IoTの波は自転車にもやってきました。
スマホでよく使われる Android OS を搭載した自転車が発売されるそうです。
どのような機能が実現されるのでしょうか?
Snapdragon 410 + Android 6.0ベースのOS
Android Centralによると、この自転車はLeEcoという中国の会社から発売されるそうです。
車体には高級なロードバイクにも使用されるカーボンファイバーを使用し、見た目は普通のロードバイクと変わりありません。
しかしながら、4インチのタッチパネル搭載ディスプレイを搭載し、小型スマートフォンに必要とされる機能を搭載しています。
具体的には、Snapdragon 410(4コア@1.2GHz)を搭載し、GPS、コンパスや速度計、加速度計、照度計等を内蔵しています。OSとしてはAndroid 6.0 をベースとしたBikeOSと呼ばれるOSを使用しているそうです。
バッテリーはスマホに比べると大型の6,000mAhのものを内蔵しているそうです。
安全のための機能が充実
GPSや速度計だけだと従来のサイクルコンピュータと大して変わりがありませんが、この自転車の特徴は安全のための機能が充実しているところにあります。
まず、ライトが内蔵されており、照度計の計測結果に応じて自動的に点灯するそうです。また、ベルに相当する警告音を発する機能も内蔵されており、ロードバイクに余計なものをつけたくないユーザーにも適しています。
さらに、高級な自転車にありがちな盗難に対する対策もされています。セキュリティーアラームが搭載されているうえに、GPSが内蔵されていることを活かして現在地を追跡することができます。
自転車をさらに便利にする機能を搭載、重量とバッテリーが問題か?
自転車にあったらうれしい機能を丸ごと内蔵したこのロードバイクは、色々な機器を外付けにすることで美観を損なうと考えるユーザーにはうれしいものといえます。
一方で、これだけの機能を内蔵した場合の重量の増加は気になるところです。ロードバイクの愛好家の中にはそれこそ1グラム単位で重さを削る人もいます。おそらく、この自転車のターゲットはそういったユーザーではなく、レクリエーションの一環として自転車を楽しむユーザーなのでしょう。
また、バッテリー切れに関しても不安があります。バッテリーが0になるとおそらくGPSも使えないし、ライトもつかなくなるのでしょう。そうすると、バッテリーからの給電を切れば盗難時の追跡もできなくなるし、夜間にバッテリーが切れたらライトもつかないということになります。
まさに未来予想図にあるような機能を実現した自転車です。おそらくお値段もはるでしょうが、この技術が一般の人にも手に入るところに早く落ちてきてほしいものです。
発売は北米で2017年第2四半期の予定です。
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