最近のiPhoneといえば美しいアルミ製の筐体が印象的でした。
2017年に発売されるiPhone(iPhone8?)ではこのアルミニウム製の筐体をやめ、鍛造ステンレスを採用するといううわさがあります。
「曲がる」との悪評がたったアルミ製筐体
iPhoneがアルミ製筐体を採用したのはiPhone5からです。iPhone4およびiPhone4sはステンレスを使っていました。
iPhone6からデザインを一新して全面アルミを採用したのですが、これが思わぬ悪評を生みます。
iPhone6に採用されているアルミは6000番台と呼ばれるもので、比較的曲がりやすいといわれています。さらにiPhone6は薄型デザインを採用したため、iPhone6はポケットに入れておくだけで本体が曲がるという悪評がたちました。
このため、アップルはiPhone6sでは7000番台と呼ばれる2倍以上の強度を持つアルミを採用しています。
切削ではなく鍛造ステンレスを採用
Apple Insiderによると、ステンレスを採用するとはいえ、iPhone4やiPhone4sとは異なる製造方法を採用するようです。
iPhone4やiPhone4sではステンレスの塊を削り出すことで筐体を製造していました。これに対して、2017年のiPhone8では鍛造と呼ばれる製造方法をとるそうです。
鍛造では型にステンレス材料を流し込み、プレスすることで製造します。この方法では、切削に比べ、強度を高くしたり加工の自由度を上げることが可能だそうです。
曲面エッジ用の加工を容易にするため?
前述のApple Insiderによると、鍛造ステンレスを採用する理由はiPhone8でうわさされる曲面エッジ用の加工を容易にするためではないかとのことです。
iPhone6sやiPhone7世代になって「筐体が曲がる」という話はそれほど聞かなくなりました(相変わらずありますが。。。)。素材を変える理由はコストや製造性の方にあるのかもしれません。
ステンレスは一般にアルミに比べて重いといわれています。iPhone8ではフロントとバックがガラス製になるといわれていますので、金属の比率は下がるとはいえ、iPhoneの重量が増さないかというところがユーザーとしての心配でしょうか。
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