中国のスマホ市場は相変わらず高い成長率を維持しています。
しかしながら、iPhoneの出荷数およびシェアは2016年にダウンしてしまったようです。
地元中国のメーカーが強さを増しています。
アップルが23.2%の出荷数ダウン
Apple Insiderによると、2016年の中国のスマホ市場の出荷台数とシェアは以下のようになったそうです(出荷台数の単位は100万台):
メーカー | 2016 | 2016シェア | 2015 | 2016シェア | 変化率 |
OPPO | 78.4 | 16.8% | 35.3 | 8.2% | 122.2% |
Huawei | 76.6 | 16.4% | 62.9 | 14.6% | 21.8% |
vivo | 69.2 | 14.8% | 35.1 | 8.2% | 96.9% |
Apple | 44.9 | 9.6% | 58.4 | 13.6% | -23.2% |
Xiaomi | 41.5 | 8.9% | 64.9 | 15.1% | -36.0% |
その他 | 156.7 | 33.5% | 173.4 | 40.3% | -9.6% |
合計 | 467.3 | 100.0% | 429.9 | 100.0% | 8.7% |
アップルの出荷台数が23.2%もダウンし、結果としてシェアが10%を切っています。中国市場としては8.7%の成長なのでその中でiPhoneの売れ行きがいまいちであるといえます。
しかしながら、調査会社によるとこの減少は中国製のスマホが成功したからではないそうです。2017年はiPhone10周年に当たり、魅力的な製品が登場するといわれています。
また、2016年のiPhone(iPhone 7)の新機能がこれまでの延長上にとどまったことから買い控えが起こったようです。
中国地元メーカーにも明暗が
また、中国メーカーの中にも成長したメーカーと売れ行きがいまいちだったメーカーがあります。
2016年のシェア1位と3位のOPPOとvivoは出荷台数がそれぞれ122.2%および96.9%と大幅に増加しています。どちらも新興メーカーですが中国市場でかなり成功したようです。若者向けにフォーカスした戦略が当たったようです。
一方、高コストパフォーマンススマホを発売することで有名だったXiaomiが36%も出荷台数を落としています。その他のメーカーも9.6%の出荷台数減となっており、淘汰が進んでいることをうかがわせます。
成熟が進む中国市場、価格も高価格に
昔は中国のスマホは安いことで有名でしたが、最近は成熟が進み、価格が上がっているようです。
高成長率を記録したOPPOやvivoのスマホも4万円台とか。
このことはさらに高価格帯であるiPhoneにはいい流れなのかもしれません。
iPhone 8に向けて土台は整った、といえるでしょうか。
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