アクティビティートラッカーの世界で大きなシェアを持つFitbitから新しい製品が登場しました。
Fitbit Alta HRと名付けられたこの製品、睡眠に特化した機能がいろいろ入っています。
常時測定可能な心拍計機能付き
このFitbit Alta HRには、その名の通り、常時測定可能な心拍計機能(HR: Heart Rate monitor)がFitbit Altaに加わったものです。
方式は光学式で、裏についている光とセンサーで脈拍を測定します。
ここまでは普通のアクティビティートラッカーと変わりません。
睡眠に特化した Sleep Stage tracking と Sleep Insights を搭載
Fitbit Alta HRで新たに搭載される機能は2つあります。どちらもより良い睡眠をユーザーに提供するためのものです。
睡眠の深さを測定するSleep Stage tracking
1つ目は睡眠の深さを測定するための Sleep Stage trackingと呼ばれる機能です。
人間は眠っているときに深い眠りと浅い眠り(レム睡眠)を繰り返しているといわれています。浅い眠りばかりだと寝た気にならなかったり、疲れが取れなかったりと、体によくありません。
Sleep Stage trackingと呼ばれるこの機能では、寝ている間、いつ深い眠りを行っており、いつレム睡眠を行っているかを自動的に測定してくれます。
これにより、自分の睡眠の質を、感覚ではなく、実際の数値として評価することができます。
このSleep Stage trackingは Fitbit Alta HR だけでなく、BlazeおよびCharge 2でも利用可能になるそうです。
より良い睡眠を行うための提案を行うSleep Insights
Sleep Stages trackingは確かに便利な機能なのですが、たとえば深い眠りが少ないからといってどうすればいいかは自分が考える必要があります。
そこで登場するのがもう1つの新機能であるSleep Insightsです。
この機能では、睡眠のデータとほかの「活動」を紐づけて解析してくれます。
Fitbitのアクティビティートラッカーには食べたものや、行った運動のデータを入力することができます。
これと日々の睡眠の質を組み合わせることで、
- 何をどれだけ食べたか
- いつどれくらいどのような運動をしたか
によってその人の睡眠がどのようになったかを解析することができます。
たとえば、夜寝る前にジョギングをすると睡眠の質が良くなっているのであれば、Fitbit Alta HRが寝る前にジョギングをすることを提案します。
重要なところは、単に「運動すればよく寝れる」ではなく、各人に特化した睡眠の改善方法を提案してくれるところです。
これまでにもSleep Stages trackingに似た機能は他社製品でもありましたが、具体的にその人に合わせてどうすればいいかまで提案してくれるのはあまり聞いたことがありません。
このSleep Insightsも、Fitbit Alta HRだけでなく、以下の製品でもサポートされるようです:
- Fitbit One
- Flex 2
- Alta
- Charge 2
- Blaze
- Surge
結構昔の製品でもサポートされるのがうれしいですね。
かなり苦しいFitbitの売り上げ状況ですが、これらの施策で改善されるでしょうか。
Alta HRは4月に発売、Sleep Stages trackingとSleep Insightsは数週間以内に利用可能に
新しい製品であるAlta HRは4月に発売され、価格は150ドル(約18,000円)となるようです。スリムな製品であるAltaに心拍計がつくのはうれしいのではないでしょうか。
また、睡眠に関する新しい機能であるSleep Stages trackingとSleep Insightsは数週間以内に利用可能になるようです。古い製品でも試せるようなので一度試す価値はあるかもしれません。
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