日本でも人気を博しているHuawei Mate9ですが、アメリカ版のMate9に大きなアップデートが配信開始です。
Amazonの人工知能アシスタントであるAlexaアプリが使用可能になるOTAアップデートが3月22日に配信開始となったそうです。
Alexaとは?
AlexaとはAmazon(アマゾン)が開発した人工知能です。”OK, Google”やSiriのように音声による対話によって制御することができます。
面白いのは、単にスマートフォンの制御にとどまらず、Alexaに対応した他のデバイスの制御もできる点です。
たとえば、LGはAlexa対応の冷蔵庫を開発しているそうです:
Alexaが様々なスマートデバイスのハブとなり、統合的にユーザーがやりたいことを制御するという壮大なものとなっています。
スマートデバイスの制御やショッピングが可能
Mate9に配信開始となったAmazon Alexaでは音声のみで様々なことが可能になります。
具体的には以下のようなことが可能になるそうです。
スマートデバイスの制御
まず、スマートライト等のスマートデバイスの制御が可能になるそうです。
電灯のオン/オフ、明るさの制御、ドアロックの施錠/解錠などでしょうか。
買い物
AmazonのAIなのでもちろん買い物が可能です。
買い物リストを作成したり、実際に注文したりということを音声を使って行うことができます。
ポッドキャストやAudibleの再生
ポッドキャストやAmazonの本の音声読み上げサービスであるAudibleの再生ができます。
ニュースのチェック
最近のニュースのチェックも行うことができるそうです。
Alexaのすべての機能が使えるわけではない
残念ながら、Mate9に配信されたAlexaはすべての機能が利用可能ではなく、Amazon謹製のEchoに比べると一部使えない機能があるそうです。
たとえば、
- 音声によるAlexaの立ち上げ(手動で立ち上げる必要がある)
- タイマー/アラームのセット
- Spotify等の音楽アプリの制御
- 位置情報を活かした機能
せっかく音声でいろいろできるのに、そもそも最初に立ち上げなくてはならないのはちょっと面倒ですね。
日本版Mate9へのリリースについては公式情報なし、でもおそらく無い?
Alexaアプリは今のところアメリカ版のHuawei Mate9のみにリリースが告知されており、日本を含むほかの地域のMate9については不明です。
おそらく、少なくとも当面は日本にはリリースはないのではないかと思います。まず、そもそもAlexaの日本語版がリリースされていないことが理由としてあげられます。2017年中にリリースされるといううわさもありますが、まずはEchoデバイスのリリースが先でしょうね。
また、Alexaがリリースされたとしても、対応するスマートデバイスが日本にはありません。。。
果たしてAlexaは便利なのか?
仮に日本版Mate9にAlexaがリリースされたとして、便利なのでしょうか?
個人的には現状ではあまり魅力を感じません。Google NowやSiriでできる範囲のことは音声よりも実際に操作した方が速いですし、今まで便利に感じたことがありません。
買い物ができるといっても、たとえば「コメがほしい」といっても様々な商品がありますし、それを音声のみで選んでいくのはやっぱり面倒なのではないかと。
しかしながら、スマートデバイスの制御という点では魅力を感じます。エアコンの制御、ライトのオン/オフ、テレビやオーディオの制御は現状それぞれのリモコンが必要で、かつそれらの機器の正面に人間がいる必要があります。
Alexaですべてが制御できるようになれば、スマホ等のデバイスが1つあれば、リモコンに手を伸ばさなくても、外出先からでも機器の制御が可能になるでしょう。あるいは、温度/湿度センサーとエアコンを連動させて自動でエアコンをつけたり消したりということも可能になりそうです。
様々な展望が見えるスマートデバイスの制御ですが、こちらの問題は対応するスマートデバイスの普及でしょうね。1つでもAlexaに対応していない機器があればやっぱりリモコンが必要でしょうし、この製品はAlexa対応、この製品はSiri対応とかなると買い替え時に困ったことになります。温度/湿度等のセンサーの設置まで考えると、家を建築する際の考慮まで必要になるかもしれません。
とはいえ、近い将来にそんな便利な生活がやってくることは間違いなさそうです。その一端を味わうという意味ではぜひ日本版のMate9にもAlexaアプリを配信してほしいですね。
コメント