アップルのiPhoneやiPadとMacBookは互いに情報を連携して動作させることができ、ユーザーには便利な環境を構築できます。
アップルはさらにその先を行く特許を公開しました。iPhoneやiPadを直接MacBookのようなパソコンにドッキングしてしまうというものです。
iPhoneをタッチパッドとしてドッキング
Apple Insiderによると、この特許ではiPhoneのようなデバイスをノートパソコンのタッチパッドがある場所にドッキングするというものです。
ノートパソコンのように見える部分は実はCPUがありません。ここには大型のディスプレイ、物理キーボード、GPU、USBポート等が実装されています。
そして、CPUはiPhoneのように見えるスマホ的なデバイスの方に実装されています。単体ではスマホとしても使えますし、ドッキングすればより大型のディスプレイかつ強力なグラフィック機能を使えるようになるというわけです。
おそらく、ドッキングの際にはLightningのようなインターフェースが使われるのでしょうね。
もちろん、ドッキングの際はiPhone部分はタッチパッドとして使えるようです。
「ドッキング」しなくても良い
あるいは、物理的にドッキングしなくても良いようです。
iPhone部分とノートパソコン部分が無線で通信するという方式も考えているようです。
これならiPhoneがノートパソコン部分の近くにあるだけで利用することができ、さらに便利です。
WindowsのContinuumに近いといえば近いです。
MacがARM CPUに移行するといううわさと連動している?
この方式だとiPhone部分のCPUが問題となります。現状のMacBookはインテルのx86を使い、iPhoneはARMを使っていますので、互換性に問題が出ます。
実はすでにアップルがARM CPUに移行するのでは?といううわさはあります:
パソコン部分もARMにしてしまえば互換性の面でもまったく問題なくなりそうです。
1つのスマホを持ち歩くだけで良い時代に?
この特許はノートパソコン型のデバイスに特化しているようですが、アイデアは何もパソコンに限ったものにとどまりません。
カーナビにドッキングすればカーナビのCPUになったり、オーディオやホームシアターとドッキングしたり、飛行機のディスプレイとドッキングしたりと、応用は無限大です。ドッキングされる側はその用途に応じたアクセラレータやセンサーを用意し、それらを使うためのアプリを用意すればいいわけです。
これまではカーナビ、パソコン、オーディオとそれぞれにそれぞれの設定を行う必要がありましたが、1つのデバイスさえ持ち歩けばいいのであればすべてがシームレスに使えます。
また、CPU部分がなければパソコン部分やカーナビ部分をより安くすることが可能でしょう。
アップルはそのような時代まで見越してこの特許を出したのかもしれませんね。
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