もうすぐ2019年のiPhoneの発表ですが、早くもその次のニュースです。2020年のiPhoneには指紋センサーが復活するそうです。しかも、ディスプレイ内蔵型で専用ボタンがいらないとか。
弱点のあるFace ID
最近のiPhoneの生体認証システムはすべてFace IDに統一されています。
これは2つのカメラを使って顔(の形)を認証するもので、指紋センサーに手を置くことなくスマホを見るだけでロックが解除されて便利な機能です。
しかしながら、このTouch IDにも弱点があります。
マスクをしていたりして顔を隠すと認証できない
日本で一番問題となるのはこれかと思います。
花粉症や風邪の季節などにマスクをしているとFace IDによる認証ができません。
多くの人がマスクをつけている日本ではなかなか深刻な問題で、せっかくのFace IDの代わりに従来型のロック解除を行う必要があります。
スマホを机や床に置いたまま認証しづらい
スマホは必ずしも手にもって使うものではなく、机や床の上に置いたまま使うケースも多々あります。
しかしながら、Face IDは基本的にスマホを正面から見ないと作動しません。
したがって、無理な体勢でスマホをのぞき込んだりする必要があり不便です。
ちなみに、2019年のiPhoneは改善されたFace IDが搭載され、机に置いたままでもFace IDの認証ができるそうです。
もちろん指紋認証にも問題が
もちろんアップルがTouch IDをやめてFace IDにしたのにも理由があります。
指紋センサーが物理的に場所や重さを消費する
スマホにとって一番の問題はこれかと思います。
指で触れるだけでロック解除できるような指紋センサーはそれなりに場所や重さを必要とします。
最近のスマホは本体に占めるディスプレイの割合が重要な要素ですが、指紋センサーを置いてしまうとそれだけでこの比率が下がります。
裏面に置いたとしてもスマホの薄さや重さに影響が出ます。
指紋が読み取れない状況では認証できない
また、Face IDと同じく、指紋が読み取れないような状況では認証できません。
たとえば手袋をしていたり、指にけがをしていたり、乾癬等で指紋が乱れていたりするケースです。
ディスプレイ内蔵型Touch IDとFace IDの組み合わせで問題を解決
そこで2020年のiPhoneではディスプレイ内蔵型のTouch IDと従来のFace IDを組み合わせることで問題を解決するそうです。
ディスプレイ内蔵型であれば本体に占めるディスプレイの割合を変えなくていいですし、Face IDとも共存できます。
光学式と超音波式の2つの方式が存在
ディスプレイ内蔵型の指紋センサーは何も新しい技術ではなく、すでに実用化されて市販のスマホに搭載されています。
大きく分けて2つの方式があります。
- 光学式: カメラのように指紋を撮影して認証する方式
- 超音波式: 超音波で指紋を読み取る方式
超音波式は指紋を立体的に読み取ることができるので精度が高いそうです。
アップルがどちらを採用するかわかりませんが、なんとなく超音波式の方が好きそうな気はします。
問題は小さくなるけど革新的ではないような
確かにFace IDとTouch IDの組み合わせはこれまでの問題を解決しそうではあります。
しかしながらどちらも従来技術の組み合わせであり、アップルらしい革新的なものを感じません。
そろそろまったく違う新しい認証方法が出てきてもいい気がします。
たとえば人それぞれスマホの持ち方や動かし方は違うでしょうから、それが本人と同じだったら認証するとか。
何か今までになかったものをiPhoneに期待してしまうのは私だけでしょうか。
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