CrucialからStorage Executiveの新しいバージョンがリリースされました。
このソフトはSSDのファームウェアのアップデートやSSDの上体確認が行えるのですが、今回から「Momentum Cache」というSSDの性能を向上させる機能が追加されました。
この機能を有効にしてベンチマークを走らせたところ、MX100の性能が10倍以上に向上しました!!さらにSSDの寿命が延びる効果もあるとか!!対象となるSSDはCrucialのM500、M550、MX100、MX200、BX100だそうです。
まずはStorage Executiveをインストール
Storage Executiveを実行すると、「NEW!」というメッセージとともに新しいバージョンのダウンロード先リンクが表示されます。
ダウンロードページに行くとStorage Executiveの機能一覧が表示されます。
「enhance burst performance by upt o10x」と書いてあるのが今回の目玉の機能であるMomentum Cacheの効果ですね。
早速ダウンロードしてインストールします。前のバージョンをアンインストールすることなく、自動的にアップグレードであることが認識されてインストールが行われました。
副次的な効果として今回のアップデートでStorage Executiveが日本語化されました。ちょっと画面から文字がはみ出しているところがありますが、そこはご愛嬌。
早速Momentum Cacheを有効化
左のメニューの一番下にある「一時キャッシュ」がMomentum Cacheの設定です。
開いてみると、現在はキャッシュが無効であることが表示されています。
あれ、エラーになった。。。
「一時キャッシュの有効化」を選んで有効化してみると、再起動が行われることが表示されます。
ここで再起動を選ぶとなぜかエラーに。。。
手動で再起動したら有効化できた
そういえば、このソフトを入れてから再起動を促されなかったので、念のため再起動してみました。すると無事にキャッシュを有効にすることができました!!
CrystalDiskMark4でキャッシュ無効/有効での性能を測定
CrystalDiskMark4を使ってキャッシュの効果を測定してみました。
測定結果
キャッシュ無効
キャッシュ有効
キャッシュの有効化で性能が10倍以上に!
なんとMomentum Cacheの有効化で性能が10倍以上になりました!!
特に「4K」にいたってはRead性能が16.5倍ほどとなり、すごい効果です。
ちなみに、有効化前の性能が悪いのは、うちのVAIO S15とCrucial MX100がSATA 3Gbpsでしか接続できていないため、インターフェースの性能の制約のためと思われます。それもあっての16倍ではあるのですが、それにしてもすごいですね。
副作用はないのか?
Momentum Cacheはメインメモリ上にディスクのキャッシュを作り出す機能と思われるので、メインメモリ使用量が増加する可能性があります。この点を確認してみました。
パソコンを再起動し、落ち着いたところでCrystalDiskMark4を立ち上げます。そこからベンチマークを始めるとどのようにメインメモリ使用量が増加するか確認してみました。
メインメモリ使用量が跳ね上がる
CrystalDiskMark4でベンチマークを開始した瞬間、メインメモリ使用量が1GBほど跳ね上がりました。CrystalDiskMark4の設定が1GBなので、まさにその分メインメモリに容量を確保したのでしょう。
その後もメインメモリ使用量は増え続けるようで、このブログを書いている間にメインメモリ使用量が約5.6GBになりました。
物理メモリが潤沢にある環境ほど効果が出る?
この結果からは、メインメモリが潤沢にある環境ほど効果が出るように思います。
うちのVAIO S15はメインメモリを8GBに増加してあるので割と余裕がありますが、あまりメインメモリを積んでいない状況でどれほど効果があるかはわかりません。
しかしながら、細かいファイルの読み書きほど性能が出づらいため、そのようなものをこのMomentum Cacheが救ってくれるならメインメモリがそれほどない状況でも効果はあるかもしれません。
性能だけでなく、SSDの寿命にも好影響
このMomentum CacheはSSDの寿命を延ばすのにも効果があるそうです。
SSDはデータの書き込み量で寿命が決まります。データを書けば書くほど寿命が短くなるのですが、Momentum Cacheで書き込みデータをメインメモリに保存することで、そのデータが後から上書きされたり結果的に消されたりした場合、最終的にSSDに書き込むデータ量を減らすことができます。
これによってSSDの寿命が延びるそうです。
どれほど書き込みデータ量が減るかはわかりませんが、うれしい効果ですね。
効果は確かにある。あとは不具合だけが心配。
今回のベンチマークでMomentum Cacheは確かに効果があることがわかりました。性能だけでなく、寿命も延びるとあればいいことづくめです。
あとは不具合だけが心配です。このソフトに不具合があると致命的な問題になりかねません。とりあえずこのブログを書いている間は順調に動いていますが、しばらくはバックアップをまめにしたいと思います。
このブログを見て試そうと思った方も自己責任でお願いします。。。
追記:Windows10は今のところ非対応のようです。対応に向けた作業はしているようですが。
追記:Windows10に対応したバージョンがリリースされました。
コメント
私も副作用が心配ですが。
VAIO VPCSE19FJ(8年前)を10化し、crucial MX500 1Tにしましたが、SATA2接続とわかり、ちょっとガッカリ。
で、試してみたら、10倍位は速くなりました。
今は、とりあえずノーマルに戻しています。
ponta様
SSDの寿命を考えるとライトが少ない方が良いのでキャッシュは有効なんでしょうけど、なんとなく不安があるのも確かですよね。
私はONにし続けてますが、今のところ問題を感じたことはないですよ。
キャッシュが有効なのは良いとして、メインメモリは疲弊しないのでしょうか。
私のバイオはオンボード4G+追加4Gなので、追加が亡くなるのは、交換すればよいのだけど。