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Echo Link Ampを音質や使い勝手の面からレビュー 非常に便利に使えるオーディオ機器

Echo Link Amp

Echo Link Ampを購入してから少し経ちました。ようやく使い慣れてきたので音質や使い勝手の観点でレビューしていきたいと思います。

Echo Link Ampについての記事をいろいろ書いています:

Echo Link Amp
Echo Link Ampについてのレビュー記事です

音質は悪くない、でも飛びぬけていいというわけではない

まず、オーディオ機器として一番大事な点である音質についてです。

スピーカーにはFostexのFE88-solを使った自作スピーカーを使い、これにヤマハのNS-SW500をサブウーファーとして加えています。クロスオーバー周波数は65Hzとしていますがここは試行錯誤中です。

前のレビューでも書きましたが、海外のオーディオレビューサイトからは酷評されています。このため全然期待していなかったのですが…意外と悪くありません。

デジタルアンプらしい解像度の高い音がします。特に低音の質感が優れているように感じました。

だからといってコストパフォーマンスが高い!とか今までにない最高の音!とかいうつもりはありません。きっとオーディオマニアが聴いたらだめだと思うのでしょう。

でも、音楽を気持ちよく聴くには十分な音質であるように感じました。音楽はしかめっ面で聴くのではなく気持ちよく快適に聴くものなので、操作面でストレスフリーなこのEcho Link Ampはむしろいい面もあります。

気になるようであればプリアンプであるEcho Linkにしてアンプを別で用意するという手もあります:

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個人的にはEcho Link Ampの良いところは後述する通りパワーアンプ部を内蔵しているところだと思うので、Echo Link Ampの方がおすすめです。

自動で入力を切り替えてくれる機能が便利、だけど改善の余地もあり

Echo Link Ampの特徴の一つに、音声入力を自動で切り替えてくれるという機能があります。

オーディオ機器は普通は音声入力の切り替えは手動です。同じメーカーでそろえるとシステムコントロール端子をつないで切り替える手はありますが、それ以外は手動になるかと思います。

私もこれまではずっと入力を手動で切り替えてきたのですが、Echo Link Ampの自動切り替えの便利さにはまってしまいました

たとえば前に音楽を聴いていて、次にテレビの音声をアンプを通して聞きたい場合、普通はテレビはシステムコントロール端子につながらないので手動でアンプの入力を切り替える必要があります。Echo Link Ampならテレビをつけるだけでその音声を検知して自動的に入力を切り替えてくれます

さらに、アンプをテレビと別に用意しているとテレビに加えてアンプの電源を入れる必要があります。Echo Link Ampなら自動的にパワーアンプ部の電源が入るのでその必要がありません

この結果、人間はテレビをつけるだけでEcho Link Ampを通したテレビ音声を聴くことができます

この手間をいとわない人もいるでしょうが、これを一度体験すると元には戻れない便利さです。ここが上で書いたアンプ部が内蔵されているよさです。

ただ、この自動方式はいまいちなところもあります。自動といっても優先度付きの切り替えになっていて、Amazon Music/Spotify等のストリーミング音楽再生→光/同軸デジタル入力→アナログライン入力の順に強くなっています。上位にある音楽を止めないと下位には切り替わりません。

優先したい入力は人それぞれでしょうからせめて優先度を変えたいですし、できれば手動切り替えモードもほしかったかなと思います。

Alexa Castは便利、ギャップレス再生も対応

私がこれを買った理由の一つであるAlexa Castは便利です。

スマホやタブレットのAmazonアプリからEcho Link AmpにCastすることでEcho Link Ampが自律的にAmazon Music UnlimitedやPrime Musicの音楽を再生してくれます

スマホ側のアプリの状態には依存しないので、スマホの電源を切ろうがWiFiから切断しようが音楽再生を継続してくれます。

今のところまれに音楽が止まることがありますが、非常に安定しています。

また、これは期待していませんでしたが、Echo Link Ampで再生するとAmazon Musicの音楽がギャップレス再生されます。たまに切れ目がわかるものもありますが、あるのとないのとでは大違いです。

(追記): ハイレゾ音源を月額制で配信するAmazon Music HDがサービス開始するようです。Echo Link Ampで対応してくれないだろうか。

DACチップはCirrus LogicのCS42526

使用されているDACチップについては商品ページには上方がありませんが、Amazonのフォーラムでの情報によるとCirrus LogicのCS42526だそうです。

https://www.jp.cirrus.com/products/cs42516-26/

S/N比が114db、192kHz/24-bit対応のDACチップです。

あまり名前を聴きませんが、スペックを見る限りはそれほど悪いチップではありません

ADだけでなくDA(Digital to Analog)も積んでいるのでこれを使ってLINE OUTを作っているのでしょうね。

消費電力は低く、待機時はさらに低い

さらにうれしいのが消費電力が低い点です。

音楽再生中は12~13W程度の消費電力でした。デジタルアンプらしく、音量を変えても音楽を一時停止しても大して変わりません。

さらに、音声入力がない状態で10分ほど放置するとパワーアンプ部の電源が自動的に切れます。この待機状態では消費電力は何と1~2Wしかありません。もちろん音声入力が入るとパワーアンプ部の電源が自動的に入ります。

Echo Link Ampには電源ボタンがなく、基本的にはつけっぱなしにするのがコンセプトです。そうすると消費電力は気になりますが、このレベルならまったく問題ないかと。

残念ながら待機状態で低消費電力の状態から音声入力を再開したとき、音楽の先頭はちょっと切れます。まあ、これは仕方ないですね。。。

音量調整はいまいち

もちろん悪いところもあります。最も気になるのが音量調整です。

Echo Link Ampの唯一といっていい物理的な操作がボリュームノブによる音量調整です。これは問題ないのですが、スマホやタブレットからの音量調整が致命的にやりづらいです。

Amazon MusicからAlexa Castしているときは例外的にこのアプリから音量調整ができます。しかしながら、光/同軸デジタル入力やアナログライン入力の場合は、

Alexaアプリ立ち上げ→右下のデバイスを選択→Echo – Alexaを選択→Echo Link Amp

と選んでようやく音量調整のスライドバーが出ます。バグなのかスライドバーが出ないこともあります。

Echoに音声で話しかけて変えることもできますが、微調整は難しく、音量が大きすぎるときはそもそも聞き取ってくれません。

せめてAlexaアプリのトップに音量調整手段を用意してほしいものです。

Airplay/Chromecast/DLNA非対応、BluetoothコーデックもSBCのみ

もう1つイマイチなのが、最近メジャーなスマホやネット環境での音楽再生手段に軒並み非対応な点です。

AirplayやChromecastができないうえに、DLNAも使えません。WiFiはあるんだからこれくらい対応してほしいのですがありません。

また、USBメモリやSDカードもさせないので、手持ちの音楽をEcho Link Ampだけでは再生できません。

おそらく、光/同軸デジタル入力端子やアナログライン端子を使って外部デバイスを接続してね、ということなのでしょう。前述の自動入力切替のおかげでシームレスに外部デバイスから音楽を再生することは可能です。

ちなみに私はRaspberry pi + Volumioを繋げました。これならAirplayも使えますし、手持ちの音楽もハイレゾを含め再生可能です。この点についてはまた別記事を書きたいと思います。

Echo Link AmpはBluetoothにも対応していますが、コーデックは残念ながらSBCのみのようです。

意欲的な仕様/機能の製品、アップデートでの機能追加を希望

色々悪いところも書きましたが、全体的にはコンセプトのしっかりした良い製品だと思います。

割り切った仕様で入力切替すらないというのは潔よさを感じます。Airplay等に非対応なのも全員が必要としない機能はそれぞれが外部デバイスを接続すればいいというコンセプトなのでしょう。

音楽をいい音で聞きたいけどそのために手間をかけたくないという私のようなユーザーにはぴったりの製品です。

一方、まだ出たばかりの製品ということもあり、改善の余地があるところもあるかなと思いました。Echoシリーズは頻繁にアップデートされているようなので、Echo Link Ampも同じだといいな、と期待しています。

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