地震国日本において緊急地震速報は命を救ってくれるかもしれない重要な情報です。
しかしながら、格安スマホと呼ばれるSIMロックフリーのスマートフォンでは必ずしも対応していないのが現状です。
どうやらHuawei Mate9は対応しているようです。しかも、設定で地方自治体の災害情報も受信可能かもしれません。
緊急地震速報を配信するETWSとは?
まず、ETWSとは何かというところから。
ETWSとは「Earthquake and Tsunami Warning System」の略だそうです。読んで字のごとく、地震や津波の情報を配信するための仕組みですね。
これはLTEの規格で定められているもので、日本のNTTドコモが提案して受け入れられたのだとか。
従来はCBS(Cell Broadcast Service)と呼ばれる仕組みを用いて緊急メッセージが配信されていたそうなのですが、ETWSはここから進化して高速にメッセージが配信されるのだとか。
具体的には、CBSでは9秒かかっていたところが、ETWSでは4秒で届くそうです。
Huawei Mate 9での緊急地震速報(ETWS)の設定
では、Huawei Mate9では緊急地震速報に対応しているのでしょうか?設定を見る限りでは対応しているようです。
標準でインストールされている「メッセージ」アプリを開きます(※同名のGoogle製の「メッセージ」アプリではない点に注意)。
そして、下の方にある「その他」を押すと「緊急速報メール」があるのでこれを選びます。
すると、以下のような緊急速報メールの一覧が表示されます。まだ一度もうけとったことがないので空ですね。ここで、さらに右上の縦に点が3つ並んでいるところを押して「設定」を選びます。ちなみに、この縦に点が3つ並んでいるところはやたらと押しづらいので頑張って何回も押します。
ここで、「ETWS設定」の「ETWS」にチェックが入っていれば緊急地震速報がHuawei Mate9で受信できるものと思われます。
どうでもいいですが、着信音まで選べるところが面白いですね。標準では「ポピポ」というようなあっさりした音なので変えた方がいいかもしれません。
地方自治体独自の防災情報も受信可能?
この設定を確認すれば普通の地震や津波の情報は表示されるのですが、地方自治体からの地震・津波以外の災害情報は表示されません。
しかしながら、IIJによると、同じHuaweiのP8 liteやP9 liteでは設定を行うことにより地方自治体独自の防災情報も受信可能となるのだとか。
具体的には、上記の「緊急速報メール」の設定において、「CB設定」→「チャネル設定」を選びます。
そこで、「チャネルの追加」を選び、以下の3つのチャネル番号を追加します(上のキャプチャ画面は設定済み)。
- 40961
- 40962
- 41872
設定が上記IIJのページの設定とは違うところにあるので注意してください。
IIJとしては自治体災害情報をすべて表示できるかどうかは保証しないそうです。また、想定外のメッセージを受信する可能性もあるそうなので設定は自己責任で。。。
ETWSの設定は確認しておいた方がいい、地方自治体のも念のため?
少なくともETWSの設定は確認しておいた方がいいのではないかと思います。何もないのが一番ですが、いざというときのために。。。
地方自治体の方も正しく動くかどうかはともかく、やっておいて損はないかもしれません。
気になるのは、メッセージアプリがHuawei標準のものでない場合はどうなるのかという点でしょうか。まあ、SMSなんていまやあまり使わないのであえて変える必要もないでしょうから、Huawei標準で良いですかね。
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