iPhone XSの廉価版だといわれ、実際色々な機能がXSよりも劣っているXRですが、意外なところでも差があるようです。
LTEの電波を受信する感度を調べたところXSの方がXRよりもよかったとか。
同じモデムチップを搭載するXSとXR
まず、スペックの面ではiPhone XSとiPhone XRに差はありません。
iPhone XではQualcomm製のモデムチップを搭載しているものとIntel製のものがありましたが、iPhone XS/XS Max/XRではこれをIntel製のものに統一しています。
その意味ではチップとしてはどちらも同条件であるといえます。
しかしながら、対応している通信がiPhone XS/XS Maxが4×4 MIMOなのに対し、iPhone XRは2×2 MIMOとなっています。
Max性能ではXRの倍のダウンロードスピードが出るXS/XS Max
まず、こちらがMax性能でのLTE接続でのダウンロード性能比較です(出典: PC Mag)
縦軸がダウンロード速度、横軸が電波強度です。左に近い方が電波が強く、ダウンロード速度が高速になります。この測定はCellular InsightsとRohde&Schwartzの協力で行ったそうです。
Max性能においては、XSとXS Maxが4×4 MIMOに対応しているのに対して、XRとXは2×2 MIMOにしか対応していません。
その結果、ダウンロード速度がほぼ倍の差がついています。これは4×4と2×2の差といえそうです。
2×2 MIMOでも差が出るXSとX/XR
一方、XS/XS Maxを2×2 MIMOで通信した場合の測定も行われています(出典: PC Mag)
まず、電波強度が十分な場合はどのiPhoneも通信速度は変わりません。
しかしながら、電波強度が弱くなるにつれ、iPhone XSは通信速度を保っているのに対し、iPhone XとiPhone XRは大きく通信速度を落としています。
おそらくアンテナ性能(感度)はiPhone XSの方がiPhone XRよりも良いということでしょう。
また、興味深いのはIntel製のモデムを搭載したiPhone XよりもQualcomm製のモデムチップを搭載したiPhone Xの方が通信速度が速いという点です。これはある意味「当たりはずれ」といえるかもしれません。
iPhone XRはIntel製ですが、Qualcommのモデムを搭載したiPhone Xと同等になっています。この原因がIntel製チップの改善なのかアンテナの改善なのかはわかりません。
電波強度重視ならiPhone XS?
実際の使用上今日でこれほどの差が感じられるかはわかりませんが、電波強度を重視するならiPhone XSといえるかも知れません。
とはいえ、iPhone XRもiPhone Xと同等であり、iPhone Xで特に電波のつかみが悪いという情報もないので、気にするほどもない差ともいえるかもしれません。
使ってみないとわからないので試すわけにもいかず、悩ましいところではあります。
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