MVNOのBIGLOBE SIMが定額音声通話パックを開始しました。月に60分間の通話が定額で行えます。
ほかにも、通信容量を複数のSIMでシェアできるオプションや、即日開通のサポートも始まり、かなり大きなテコ入れをしてきました。
月額650円で60分通話できる「BIGLOBEでんわ 通話パック60」
定額音声通話パックは「BIGLOBEでんわ 通話パック60」と呼ばれています。
その名の通り、月に650円で1時間(60分)まで通話することが可能です。
1分当たりの料金に換算すると10.83円/分となり、通常の20円/30秒に比べてかなり割安となります。
通常の料金で650円分の通話をしようと思うと連続通話でも16~17分しかできず、30秒単位で通話時間が来あげられることを考えると実際はもっと通話できる料金が短くなります。
それを考えると、10分以上通話するような人にはお得なパックなのではないでしょうか?
ただ、BIGLOBEには「BIGLOBEでんわ」と呼ばれる割安で電話がかけられる無料アプリがあります。この場合は10円/30秒となるのでお得さが少し減ります。自分の利用状況に応じて賢く選択したいですね。
ちなみになぜ60分なのかというと、BIGLOBEによると、携帯電話を使っている人の約86%は月々の通話時間が60分未満なのだそうです。
シェアSIMカード追加オプションが提供開始
また、複数枚のSIMカードで通信容量を共有可能な「シェアSIMカード追加オプション」が提供開始されるそうです。
データ専用SIMは200円/枚、SMS対応SIMは320円/枚、音声通話対応SIMは900円/枚の月額料金が加算されます。
OCNモバイルONEの場合はデータ専用SIMで450円/枚なので、BIGLOBEのほうが半額以下です。
ただし、シェアSIMを追加できるプランが6GBのライトSプランと12GBの12ギガプランしかあなく、さらに前者は+2枚まで、後者は+4枚までという制限があるようです。
OCNモバイルONEはプランにかかわらずシェアSIMが追加できたのでここはデメリットですね。
即日開通が可能に
BIGLOBE SIMにMNP転入を行う場合の切り替え空白期間が0日になるそうです。
SIMが届いたら、ユーザー自身が電話で切り替え手続きを行うことで、以前のSIMからの切り替えを即日行ってくれるそうです。
これはうれしい対応ですね。
既存のプランの値下げも
既存のプランの値下げも行っています。
音声通話をつけるための料金が+900円から+700円に値下げされています。これは他社と同水準ですね。
また、6GBのライトSプランが1505円から1450円に、12GBの12ギガプランが3100円から2700円に値下げされています。
定額音声オプションはMVNOを使う障壁を下げてくれる
これまでMVNOは通信料金は安いけど通話料金が高いといわれてきました。
今回のBIGLOBEでんわ 通話パック60はその問題を解決する一手であるように思います。3大キャリアのように完全に無料ではありませんが、ユーザーが本当に必要な量だけ提供するという戦略は、データ通信容量とも一致しており、MVNOがこういう立ち位置であるべきという意思を表しています。
また、シェア対応のSIMや即日開通への対応など、BIGLOBEの本気度が見えます。
MVNOの主戦場がデータ通信料と安さではなくなってきたのかもしれません。
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