これまでのMVNOは電話の通話料金が高いことが普通でした。
このために3大キャリアとの2台持ちを余儀なくされていた方も多いかと思います。
MVNOのNifMoがMVNO初の月額定額電話かけ放題サービスを開始するそうです。
3大キャリアのかけ放題と同じように使えるのでしょうか?
「NifMo電話」が10月29日からスタート
NifMoが始めるのは「NifMo電話」と呼ばれるサービスで、10月29日からスタートするそうです。
専用アプリから発信することで通話料が半額になるというサービスはよくありましたが、定額というのは初めてではないでしょうか?
海外への発信も定額なプランを用意
NifMo電話の特徴として、海外への電話も定額になるプランを用意しているという点があげられます。
月額2,700円を支払うと国内だけでなく海外への発信も無料となるそうです。
海外に家族がいる方にはありがたいサービスかもしれません。
契約できるのはNifMoの会員だけ
すべての人がこのサービスを受けられるわけではなく、残念ながらNifMoの会員となっている方のみだそうです。
このサービスの恩恵を受けられる方はいるでしょうから、かなりの差別化になるのかもしれません。
IP電話である点に注意
ただし、このNifMo電話は通常の電話回線を使ったサービスではなく、IP電話であるところに注意が必要です。
一般に、IP電話は通話の遅延が大きいです。私もIP電話サービスの1つである050plusを使っていますが、大事な要件では使いたくないほどの遅延を感じます。
家族同士など、お互いにIP電話の特性がわかっているならいいかもしれませんが、そうとわからない相手にかけるのは大変かもしれません。
もしかしたらNifMo電話はその点を改善しているのかもしれませんが、特にアピールしているわけではないので。。。
一方、IP電話ではあるのですが、相手には携帯電話の電話番号(090/080/070)が通知されるそうです。
050plus等の場合は050で始まる電話番号が別途割り当てられ、この番号での通知のため、この点はNifMoのほうがアドバンテージがあるといえるかと思います。
050plusと比べてどっちがお得?
では、050plusと比べてどっちがお得なのでしょうか?
050plusは月額324円+通話料8.64円/3分の料金がかかります。
1,300円を超えるには、375分以上の通話があればいいようです。これは結構な通話時間ですね。ビジネスとかでしょっちゅうかけるならいいかもしれませんが、そうするとIP電話の遅延が。。。
国際電話の場合は050plusは9円/1分なので、2,700円を超えるには288分以上の通話があればいいようです。・・・こっちも結構な通話時間ですね。
単純な料金で比較するとかなり長時間通話する人でないとお得にはならないようです。
料金が青天井にならないメリットはある、あとはIP電話の出来次第
とはいえ、通話料が青天井にならないというメリットはあります。子供に携帯電話を渡すときには安心かもしれません。
また、相手に通知される番号が090/080/070の番号であるという点も面倒がなくていいです。
あとはIP電話の出来次第かと思います。通話の遅延が普通の電話並みなら使うメリットはかなりあるかもしれません。
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