先日の記事でFiiO BTR5が面白いという記事を書きましたが、非常によく似た製品が出てきました。SHANLINGのUP4はBluetoothとUSB-DACの両機能があるうえにDACまで同じです。違いは何でしょうか?
よく似た仕様のUP4とBTR5
この2つの製品、よく似ています。Bluetooth対応やUSB-DAC対応はもちろん、使っているDACはESS ES9281Pですし、BluetoothのチップもQualcommのCSR8675で共通です。
リファレンス基盤みたいなものが部品メーカーから出ていて、どちらも同じものを使って開発されたのかもしれません。
BTR5についてはこちらの記事を参照ください:
試しにスペックを表にして比べてみました。違いがあるところに色を付けています。
仕様 | Shanling UP4 | FiiO BTR5 |
価格 | 12,980円 | 14,000円 |
DACチップ | ESS ES9218P x 2 | ESS ES9218P x 2 |
Bluetoothチップ | Qualcomm CSR8675 | Qualcomm CSR8675 |
Bluetoothコーデック | LDAC/HWA/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC | LDAC/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC |
イヤホン出力 | 3.5mm: 71mW@32Ω/91mW@32Ω(DAC2個使い) 2.5mm: 160mW@32Ω | 3.5mm: 80mW以上 2.5mm: 240mW以上 |
ハイレゾ対応 | PCM: 384kHz/32-bit DSD: 11.2MHz | PCM: 384kHz/32-bit DSD: 11.2MHz |
ボリューム調整 | ホイール | ボタン |
バッテリー容量 | 550 mAh | 550 mAh |
バッテリー | 3.5mm: 15時間 2.5mm: 10時間 | 3.5mm: 9時間 2.5mm: 7時間 |
充電時間 | 2時間 | 1.5時間 |
SN比 | 3.5mm: -120dB 2.5mm: -120dB | 3.5mm: -118dB 2.5mm -122dB |
サイズ | 60 x 36 x 13.5 mm | 72 x 32 x 11.3 mm |
重さ | 37g | 43.7g |
イヤホン出力の大きさとバッテリー駆動時間、サイズ、SN比
まず、違いがあるのがイヤホン出力です。3.5mmのステレオの場合も2.5mmのバランス出力の場合もBTR5の方が大きくなっています。これは出力段のオペアンプ等が違うことを示していると思われます。ただ、この分BTR5の方がバッテリー駆動時間が短くなってしまっています。また、サイズや重さもBTR5の方が大きいです。
一方、SN比は3.5mmステレオを使うか2.5mmバランスを使うかで優劣が変わります。
HWA対応
BluetoothコーデックはUP4のみHuaweiのHWAに対応しています。Huaweiの端末を使うなら気にしておいた方がいいかもしれません。
バッテリー充電時間
不思議なのは充電時間で、どちらも同じ550mAhのバッテリーなのにFiiO BTR5の方が短くなっています。
ボリューム調整
ボリューム調整はホイールとボタンで違います。大きく変えるならホイールの方が便利ですが、微調整ならボタンの方が確実だったりするのでどちらがいいかはなんとも言えません。
どちらがいいとは言えない、好みの方を
スペックはほぼ一緒ですし、違いがあるところもどっちの方が優れているとはいいがたいです。
唯一決め手があるとすると価格で、UP4の方が若干(1000円ほど)安いです。
また、バッテリー駆動時間もUP4の方が長いですし、鳴らしづらいイヤホンやヘッドホンを使っていて駆動力にこだわりたい場合以外はUP4でいいかな?とも思います。
発売はBTR5が2020年1月28日、UP4が2020年1月31日です。これも近い。。。
コメント
Shanling UP4のUSB DACモードは、16bit/48kHzが上限ですよ。ファームウェアアップデートによる制限解除の予定があるかも不明です。
なんと、そうなんですか。それはざんねんですね。。。
チップは対応してるんだからなんとかして欲しいところですが。。。