昨日、リリース当日に早速うちのVAIO S15(SVS15119FJB)をWindows 10にアップグレードしました。
とりあえずいろいろ動作確認をしたので、その結果を記したいと思います。
今回はハードウェア編です。ソフトウェア編もあとから書く予定です。
アップグレードの前提
アップグレードの前提としては、
- Windows 7からのアップグレード(Windows 8/8.1を経由しない)
- HDDをSSD(Crucial MX100)に換装
- RAMを8GBの増量
という感じです。
HDDとかRAMはあまりアップグレードには影響しないと思うので、ほとんど素のままといえば素のままです。
アップグレード後のデバイマネージャー
特に問題のあるデバイスは発見されませんでした。これは意外です。
1つ2つはドライバがないとか問題が出るものと思っていましたが。。。
個々のハードウェアについて
ここからは個々のハードウェアについて問題の有無を記したいと思います。
追加があれば適宜アップデートしていきます。
STAMINA/SPEEDモードの切り替え
VAIO S15(SVS15119FJB)の特徴として、Intel HD Graphics 4000とNVIDIA GeForce GT 640M LEの2つのGPUを搭載しており、それらを動的に切り替えられる点があります。
この切り替えをキーボード上のSTAMINA/SPEEDスイッチで切り替えられるのですが、これがWindows 10で正しく動くかどうか。
結論から言うと、問題なく切り替えができました。STAMINA/SPEEDのどちらでも3Dの描画はできますし、動的に切り替えられます。
ただ、本当にこれらのディスプレイアダプターが切り替わったかどうかは未確認です。もしかしたらどちらかに固定されてしまっている可能性もあります。
あとからベンチマークでも取ってみて確認したいと思います。
追記:Unity WebGL Benchmarkで性能測定してみました。
STAMINAモード:
SPEEDモード:
というわけで、どうやら正しくSPEED/STAMINAモードの切り替えは行えているようです。
有線LAN/無線LAN
問題なく接続できました。
無線LANは正しく、Intel Centrino Wireless-N 6150と認識されています。
さすがにIntelのデバイスはちゃんと認識してくれますね。
有線LANもRealtekのGiga Bit Etherとして認識されています。これも正しいです。
Bluetooth
これが一番問題でした。
このパソコンにはAtherosのBluetoothアダプターが搭載されているはずなのですが、アップグレード直後は以下の通り、Generic Bluetooth Adapterとして認識されてしまっています。
おそらく、Windows 10用のドライバが見つからなかったのでしょう。
このためか、今まで使っていたBluetooth機器に接続できなくなってしまいました。
いろいろ試してみましたが、VAIOのサポートページからWindows 8.1用のAtherosのアップデートプログラムをダウンロードして実行したところ、Atherosのアダプターとして認識させることができました。
この状態でイヤホン(ヘッドセット)のMDR-EX31BNとかBluetoothスピーカーのSRS-X9と接続してみましたが、接続に成功し、正しく再生させることができました。
ただ、MDR-EX31BNに接続した後に、切断してSRS-X9に接続しようとしたら失敗したり、いまいち不安定な気もします。
もう少しいろいろ試してみたいと思います。
追記:SRS-X9にBluetooth接続するには、SRS-X9の再生モードをBluetoothモードにしておく必要があるようです。今度は、パソコン側からの切断方法がわからない。。。「デバイスの削除」はあるけど切断がないのはなぜ?
追記:MDR-EX31BNを使っていて、接続できた後にパソコンを再起動してもう一度接続しようとすると接続できません。まだ何かありそうな感じです。。。
追記(8/25):VAIO Smart Networkのサービスを停止し、ドライバーをGeneric Bluetooth Adapterに戻したところ、再起動しても接続できるようになりました。
追記(8/25):ここまでの経緯を詳しくまとめた記事を投稿しました。
SSD
Crucial MX100自体は問題なく動作しています。
しかしながら、CrucialがリリースしているStorage ExecutiveというソフトにあるMomentum Cacheが自動的にオフされてしまっています。
このMomentum Cacheを使うと、SSDの性能が10倍以上になり、寿命が延びる効果があります。
自動的にオフされたということはまだ動作検証ができていないということかと思い、怖くてまだオンにしていません。
もう少し情報が集まったら試してみたいと思います。
追記(7/31):やはり、まだMomentum CacheはWindows 10には対応していないようです。現在作業中とのことなので、対応予定はあるみたいですね。
@FabienGraneri Hi Fabien, thanks for your question. As Windows 10 is just a new operating system we are still wo… https://t.co/6A47HbyuOn
— Crucial Memory (@CrucialMemory) July 29, 2015
追記:Windows10に対応したバージョンがリリースされました。
SDカードインターフェース
問題なくSDカードの読み書きができました。取り外しも問題ありません。
DVD/BDドライブ
CDのリッピングが正しく行えたので、正しく動作しているものと思われます。
スリープ/ハイバネーション(休止)と復帰
問題なく行えました。スリープ時には電源ランプが赤くなるのも前と同じです。
プリンター
HP Deskjet 3520を使っていますが、問題なく無線LAN経由で接続でき、印刷もできました。
追記:動作は問題ないのですが、Windows Updateでこのプリンター関連のアップデートで問題が発生したといわれます。
エラー 0x8024200bとのことですが、解決方法がわからず。。。とりあえず放っておくしかないですかね。
追記:どうやら、この“Hewlett-Packard – Imaging – Null Print – HP Deskjet 3520 series”というのはドライバインストール用のダミーパッケージで、これより新しいドライバを手動で入れているとこのエラーが出続けるらしいです。
気持ち悪いですが、しょうがないですね。。。
タッチパッド
不思議なことに、タッチパッドのスクロール方向が逆になってしまいました。
今までは2本指で下に動かすと下に、上に動かすと上にスクロールしていたのですが、下に動かすと上に、上に動かすと下に動くようになってしまいました。
タッチパッドの設定を変えればいいだけなのですが、デフォルトが変わってしまったのでしょうか?確かMacのタッチパッドがこういう仕様だったような気がするので、世の中のデフォルトが変わってしまったのかもしれません。
総じて思ったより問題なくアップグレードできた
Bluetoothに問題はありましたが、メーカー製パソコンという壁がありながら、思ったよりもスムーズにアップグレードすることができた印象があります。
しかも、Windows7からWindows8/8.1をすっ飛ばしてのアップグレードなのでなおさらです。
ほかにもまだ罠があるような気もしますが、それはおいおい使いながら試していきたいと思います。その時はまたこの記事を更新して報告します。
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