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ほぼ全部入り Denon PMA-150HがUSB-DAC, Bluetooth, ネットワークオーディオ, USBメモリ搭載プリメインアンプで理想的

Denon PMA-150H ガジェット

できるだけ少ない機材でオーディオ環境を構築したいのは狭い家に住む日本人の理想化と思います。デノン(Denon)から登場したPMA-150Hはそんな理想をかなえてくれるプリメインアンプです。

とにかく多機能 今までにないくらい

このPMA-150H、とにかく多機能です。USB-DACとネットワーク再生を両方持っているというだけでも珍しいのに、ざっと挙げるだけで以下のような機能を持っています。

PCM 384kHz/32bitとDSD 11.2MHz対応 USB-DAC

まず一点目としてUSB-DACを搭載しています。

スペックは現状手に入る音源では十分なPCM384kHz/32bit & DSD 11.2MHz対応のUSB-DACです。

DACチップは不明ですがこのスペックならそう変なものは積んでいないでしょう。

高音質ヘッドホンアンプ搭載

最近のアンプではヘッドホンアンプにヘッドホンアンプ用LSIを搭載することも多いですが、このPMA-150Hはディスクリート回路でヘッドホンアンプを構成しています。PMA-60に比べて5.5倍もの出力を持っているとか。

さらに、インピーダンスの高いヘッドホンに対応するため3段階のインピーダンス切り替えもできるそうです。

テレビからの入力信号で自動的に電源が入るデジタル入力

Denon PMA-150Hの入出力端子
DenonのHPより

薄型テレビのスピーカーはいまいちなものが多いため、テレビの光出力をアンプにつないでより良い音で聞きたい需要はあるかと思います。

このPMA-150Hはテレビからのデジタル音声信号を検出すると自動的にアンプの電源が入るようになっているそうです。もちろん、ただ電源が入るだけでなくアンプの入力切替も自動的に切り替わるそうです。

この機能はオフにもできるのでテレビ以外をつなぐときでも問題ありません。

デジタル入力は他の製品よりもリッチな192kHz/24bit対応で、同軸1系統、光2系統持っています(自動電源ONは1系統のみ設定可能)。

HEOS搭載でストリーミング音楽サービス対応

Denon PMA-150HのHEOS
DenonのHPより

Denonが持つ技術であるHEOSを搭載しており、Amazon Music, Spotify, AWAといったストリーミング音楽サービスに対応しています。

(追記): ハイレゾストリーミングサービスのAmazon Music HDがサービス開始するそうです。PMA-150Hも対応してくれるといいなぁ。

Alexaによる音声コントロール可能

最近のスマートスピーカーの普及に伴い、Amazon Alexaによる音声コントロールに対応しています。

私もEcho Link Ampで使っていますが、たまに使うと便利さを感じます。

USBメモリやNAS(DLNA)対応でハイレゾ音源も再生可能

さらにUSBメモリも接続でき、ネットワーク上の音源を再生することもできます。

もちろんハイレゾです。

BluetoothとAirplay 2にも対応

BluetoothとAirplay 2にも対応しているので、スマホやタブレットからの音楽を再生することも可能です。

日本語対応の有機ELディスプレイ

地味にうれしいのが日本語対応のディスプレイです。

日本語に対応していないとタイトルが日本語の場合すべて”*”とかになるので。。。

サブウーファープリアウト搭載

サブウーファーの出力もしっかり搭載しています。

テレビの音声を出力するときはやはりサブウーファーがあった方がいいですし、音楽もソースによってはあった方がいいので。

ただ、マニュアルを見る限りではクロスオーバー周波数の設定機能はないようです。サブウーファー側は大体持ってますが、メインのスピーカーの方を絞ることはできなさそうです。

肝心のプリメインアンプ部はDDFAの最新バージョンを搭載、さらにBTL構成

もちろん肝心のプリメインアンプ部にもぬかりはありません。

DDFAの最新バージョン搭載

Denon PMA-150HのDDFAアンプ部
DenonのHPより

QualcommのDDFAと呼ばれるデジタルアンプの最新バージョンを搭載しています。

DDFAはデジタルアンプの一種で、デジタルによるフィードバックをかけることで音のゆがみや電源変動による音質への影響をおさえることを特徴にしています。

最新世代では2チップ構成だったものを1チップ化しているそうです。

贅沢なBTL構成

さらに、このPMA-150HではこのDDFAをBTL構成で使っています

通常のアンプは左/右それぞれの音声出力信号とグランド(電圧が0とみなす基準)の差分がスピーカーの出力になります。これに対して、BTL構成は左/右出力それぞれに対して、出力を反転させた信号を用意します。そして、反転させない信号と反転した信号の差分がスピーカーの出力になります。

このようにすることで、グランドの電源変動に出力が左右されなくなるメリットがあり、音質が向上します。また、出力の大きさを倍にできます。

当然、アンプが倍になるのでコスト的には倍になります。

ちなみに、バイアンプも2つのアンプを使う技術ですが、この場合は高域用スピーカーと低域用スピーカーに別のアンプを使います。

BTLやパラレルBTLについてはこちらの記事を参照ください:

もう一歩残念なところも

このように非常に充実したスペックのPMA-150Hですが、ちょっと残念なところもあります。

BluetoothコーデックがSBCのみ対応

これだけ充実なスペックでありながらBluetoothのコーデックは昔ながらのSBCのみです。

せっかくこれだけのスペックを積んでいるのですからできればLDACとかApt-x HDとか、せめてAACとかApt-xに対応していてほしいものです。

HDMI非搭載

テレビの音声を再生することを想定した自動電源ON機能付きのデジタル音声入力端子も良いのですが、どうせならHDMIも搭載してほしかったかなと思います。

HDMI ARCに対応していればボリュームもテレビのリモコンで調整できますが、これだとチャンネルはテレビのリモコンで、ボリュームはPMA-150Hのリモコンとちょっと面倒です。

DenonにはAVアンプもあるのでそことの切り分けとかあるんでしょうけどね。。。

(追記): 調べたところ、なんとPMA-150Hにテレビ等のリモコンを学習する機能があるそうです。これを使えばテレビのボリュームボタンでPMA-150Hのボリュームを調整できそうです。HDMI ARC非対応のデメリットが解消できそうです。

ほぼ理想的な全部入りプリメインアンプ、長く使えそうな構成

2点ほどいまいちなところはありましたが、一体型を好む人にはかなり理想的な形態ではないでしょうか。

これだけの機能とスペックを持っていれば長く使えそうです。

以前DDFAを搭載したSonos Ampを紹介しましたが、あちらはHDMI搭載でマルチチャンネルオーディオ再生可能、こちらはUSB-DACやBluetooth搭載となかなか悩ましいです。

だいぶ世の中の現実が私の理想に追いついてきたのを感じます(笑)。

追記: 同じグループのマランツからアナログアンプのものが出ました。USB-DACはありませんがなかなか魅力的で悩ましい。。。

(追記): 結局、Sonos Ampを買いました。

(追記) Amazon Music HDにも対応

サービスが開始されたハイレゾでのストリーミング音楽配信サービスであるAmazon Music HDにPMA-150Hが対応することがアナウンスされました。

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