直接的にガジェット関連ではないのですが感動したので記事にしたいと思います。我が家ではホームベーカリーを使ってパンを焼いています。使っている方ならわかってもらえると思いますが、ホームベーカリーのパンは焼き立てだと柔らかくて非常に切りづらいです。つぶれてしまってせっかくの焼き立てふわふわがつぶれてしまうことも。下村工業のヴェルダンファインに変えたらそんなこともなくなりました。
これまで使っていたのは貝印のブレッディ AC-0054と曙産業 ホームベーカリースライサー
我が家でこれまで使っていたのは貝印のブレッディ AC-0054というパン用の包丁と曙産業のホームベーカリースライサーの組み合わせです。
知らなかったのですが、このブレッディは360.lifeでパン切り包丁のおすすめ1位になっていました。
そのせいかやたらと高くなっていて4000円くらいしますが、私が買ったときは1000円とかだったような。。。
この組み合わせ、確かに普通の包丁とまな板でやるよりはずっと楽にパンを切れます。焼き立てでなければそれほどつぶさずにも切れます。
しかしながら、焼き立ての場合はどうしてもつぶれてしまいますし、焼き立てでなくても断面はちょっとぐちゃっとします。また、この組み合わせだとブレッディの刃がホームベーカリースライサーに擦れた時にキーキーと嫌な音を立てます。
もう5年以上使っているということもあり、パンナイフの方を新調することにしました。
下村工業のヴェルダンファイン(OVF-107)を選択
そこで選んだのが下村工業のヴェルダンファインという製品です。
ヴェルダン (OVD-17) の上位モデル
このヴェルダンファインは下位モデルにヴェルダン(OVD-17)というものがあり、これの上位モデルにあたります。
この2つの製品を比較すると、歯の素材がアップグレードされているようです:
- ヴェルダン: モリブデン鋼
- ヴェルダンファイン: モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼
- ブレッディ: ハイカーボンステンレス刃物鋼
モリブデン鋼はその名の通り、鋼にモリブデンと呼ばれる鉱物を添加したものです。これにより錆に強くなり扱いやすくなるそうです。
モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼はさらにこれにパナジウムを足したもので、強度や耐摩耗性が増しています。つまり、長く使えるわけです。
さらに、モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼には温度上昇に対して硬さや強さへの影響が出にくい素材なのだそうです。この特徴のため、医療用のメスとしても使われているのだとか。
熱い焼き立てパンを切るときでもこの特性が活かせるかと思い、このヴェルダンファインにしました。
ちなみに、下位モデルのヴェルダンもアマゾンでは評価も高く売れており、人気モデルとなっています:
ただ、上で紹介した360.lifeのレビュー記事ではこれまで使っていたブレッディより下だったこともあり、今回はヴェルダンファインにしました。
ヴェルダンファインとブレッディを比較
それでは下村工業のヴェルダンファイン OVF-107と貝印のブレッディ AC-0054を比較していきます。
刃が短くて取り回ししやすい
これまで使っていたブレッディと比べるとこんな感じです:
全体の長さはあまり変わりませんが、ヴェルダンファインは刀身が短く、柄が長いです。正直、ブレッディは長すぎたところもあるので、取り回しのしやすさではヴェルダンファインの方が上です。
重厚感のある刀身
ヴェルダンファインの刀身はこんな感じです:
写真で見るよりも実物は重厚感があり、刃物というよりは武器であるような感じも受けます。刀身はブレッディに比べて硬く、あまり反りません。ブレッディは曲げようとすれば簡単に曲がるほど柔軟性がありましたが、ヴェルダンファインはしっかりしている印象です。
これまで使っていたブレッディは柄が木製でしたが、ヴェルダンファインは柄も金属なのでその点も重厚感を増す要因かもしれません。
刃の形状は結構違う
同じパン切ナイフなのですが、刃の形状が結構違います:
ブレッディが完全な波刃なのに対して、ヴェルダンファインは結構とがった部分があります。ここが切れ味の違いなのかもしれません。
焼き立てパンの断面がまっすぐに!
実際にヴェルダンファインで焼き立てパンを切った断面がこちらです。上で紹介した曙産業のホームベーカリースライサーと一緒に使っています:
焼き立てパンを切ったにもかかわらず、断面がまっすぐに切れています。ブレッディの時はどうしても刃がパンに引っかかることがあり、その時にパンがつぶれてしまうのですが、ヴェルダンファインは特に引くときにスッと刃がパンに入りつぶれません。
焼き立てパンは切りづらいから時間をおいてから切れとよく言いますが、やっぱり焼き立てはおいしいです。でも、つぶしてしまっては台無しですが、これだけよく切れると焼き立てパンが本来の柔らかさのままおいしく食べられます。
キーキーという音もしなくなった
ブレッディと曙産業のホームベーカリースライサーの時はどうしても切るときにキーキーという不快な音がしていました。
これはおそらくブレッディの刀身が曲がりやすいためで、パンにちょっと引っかかったり、ホームベーカリースライサーに触れたりすると刀身が曲がり、それによって刀身がホームベーカリスライサーに擦れ音がするものと思われます。
ヴェルダンファインに変えてからはよく切れるのでパンに引っかかったりせず、かつ刀身が硬くて曲がりにくいので音がしません。地味ですが、毎朝不快だったものがなくなるのはうれしいものです。
焼き立てパンをおいしく食べたければいいパンナイフを
全然ガジェットネタではありませんが、個人的にはかなり感動の変化でした。
焼き立てパンを最高の状態でおいしく食べたければパンナイフを良いものに変えると良いと思います。個人的にはヴェルダンファインと曙産業のホームベーカリースライサーがお勧めです。良いものといっても360.lifeで一位のブレッディの今の価格より安いです。
もちろん、これより高いものはいくらでもあるので、そちらの方がいいのかもですが、私としてはこれでとりあえず満足です。
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