無線LANルーターを買い替えようと思ったのですが、なかなかこれ!というものがありません。いろいろ見た挙句3択にまで絞り込みましたが難しい。。。
Huawei WS5200の実際に購入したレビューを含めた記事は以下のタグを参照ください:
無線LANルーターに求める条件
現在使っているのはBuffaloのWSR-600DHPです。ここから買い替えるのにあたって以下のような条件を決めました。
安定性が高い
ここが一番です。
無線LANルーターは一度スイッチを入れたら存在を忘れられたまま使われるのが理想です。
ハングアップしたり遅くなったりでスイッチを入れなおさないといけないのは避けたいものです。
ただ、どのルーターが安定性が高いかは世の中の評判を見るしかないのが苦しいところです。使っているSoCでもある程度判断できるみたいですが。。。
5GHzは11ac対応、867Mpbsで十分
まず、5GHzのWifiは11ac対応が必須です。最近我が家もようやくインターネットがギガビット接続になったので、現在の11nの300Mbpsではちょっと心もとない。
11acといってもストリーム数によって速度と価格が全然違いますが、867Mbpsで十分です。
我が家でメインで使っているスマホはiPhone XRですが、これが対応しているのが867Mbpsまでです。さらに、iPhoneはMU-MIMOに対応していないので、867Mbps以上の速度が出ても全く使えません。
よくうたい文句でアンテナ数(ストリーム数)が増えるとそれだけ同時にアクセスできる端末が増えますよと言っているルーターやブログを見ますが、実は子機がそれだけのアンテナ数を使い切るか、複数の子機がMU-MIMOに対応していないと意味がありません。
また、ギガビット接続のインターネットといっても、実際に1Gbpsも出ることはないので、出口で詰まることを考えても867Mbpsで十分かと。
2.4GHzは11nの300Mbpsで十分
2.4GHzの方は速度はまったく重視しません。
速度が必要な端末は5GHzに対応しています。唯一、最近買ったSonos Ampが2.4GHzのみ対応で、しかも11b/11gしか対応していないっぽいですが、音楽ストリーミングなので十分かと。
逆に、11ac対応の時点で300Mbpsより低いものもないのでここは何も考えなくてもいいかと思いました。
有線LANは全ポートギガビット対応
一方、有線の方は全ポートギガビット対応が良いと思っています。
WAN側はギガビット対応になったのでギガビットが必要です。有線側ははっきり言って使っていないのですが、将来的なことを考えてあえて100Mbpsにする必要もないかと。
無線LANルーターの中にはWANはギガビットだけどLANは100Mbpsのものもあるみたいですが、気に入ればそれでもいいですが、あえてそれを選ばなくてもいいかな。
ビームフォーミング、オートチャネルセレクト、バンドステアリングもあれば
無線LAN通信を安定かつ高速にする技術はあったらあっただけいいです。が、これを必須にするつもりはありません。
具体的にはビームフォーミング、オートチャネルセレクト、バンドステアリングといった技術です。
これらは通信が途切れそうになった時に効果がある技術なので、そもそも電波がよく飛んで通信が安定していれば必要ないはず。
これらがどうしても必要!という評判もみませんし。
ある程度新しい
ルーターも結構新しい機種がどんどん出てくるので、新しいものを買った方がサポートが長く続くと思います。
バッファロー、エレコム、IOデータはあえて避けた
日本では人気のあるバッファロー、エレコム、IOデータといったところは今回の選定からはあえて避けました。
積極的な理由というよりは、面白くないから、というのが一番の理由です。
また、レビューを見ていると安定性がいまいちという評判も多く。。。よく使われているからこそなのかもしれませんが、あえて選ぶ理由もなかったので避けたという感じです。
最終的に以下の3ルーターに絞り込んだ
こうして悩んでいるうちに以下の3つのルーターに絞り込みました。
Huawei WS5200 | ASUS RT-AC59U | NEC WG1200HP3 | |
SoC(CPU) | 独自(800MHz x 2) | Qualcomm QCN5502(770MH | ?(シングルコア) |
5GHz | 867Mbps | 867Mbps | 867Mbps |
2.4GHz | 300Mbps | 600Mbps | 300Mbps |
有線LAN(WAN + LAN) | 1 + 3 (1000Mbps) | 1 + 4 (1000Mbps) | 1 + 3 (1000Mbps) |
ビームフォーミング | 〇 | 〇 | 〇 |
バンドステアリング | 〇 | × | 〇 |
オートチャネルセレクト | 〇? | × | 〇 |
外部アンテナ | 〇 | × | 〇 |
その他機能 | エラー訂正がLDPC | USBポート付きで簡易NASが構築できる | |
価格 | 3,500円ほど | 7,000円ほど | 5,000円ほど |
以下はそれぞれのルーターの感想です。
Huawei WS5200
2019年の12月に発売された新しいルーターです。
以下の記事でも紹介しましたが、見た目がシンプルで好感が持てます。
特徴は何といっても安いところ。他のメーカーの同じくらいの性能のものに比べて1,2段階安い印象を受けます。
機能自体は多くありませんが、エラー訂正に一般的に使われるものではなく、計算性能の必要なLDPCを採用しているところも良いです。これはエラー耐性が強いということなので、電波が強くないところでも高い転送性能が期待できます。
上の表でオートチャネルセレクトを「〇?」にしたのは、日本のサイトには情報がないのですが、海外のサイトには一日に一回チャネルを変更するようなことが書いてあったためです。
(追記): 実際に買って試しましたが、やはりオートチャネルセレクト機能があるようです。
https://gadgetsmartphone.net/huawei-ws5200%e3%82%92%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc-%e3%81%9d%e3%81%ae4-%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9b%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%8b%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%aa/
一方、不安なのがHuaweiが日本で無線LANルーターの実績があまりないというところです。昔、auが扱っていたルーターが実はHuawei製だったらしいですが、一般にはほとんど使われておらず、安定性や使いやすさの情報がありません。やはりたくさんのユーザーが使っていると情報が集まるので情報がないのはいざというときに困ります。
ASUS RT-AC59U
こちらも比較的新しいルーターです。2019年10月に発売されています。
こちらのルーターはSoC(CPU)にQualcommのQCN5502という4コアのものを使っているのがいいところです。Qualcommはルーターに使われるチップメーカーの中でも安定性に提供があるもので、Qualcommチップを使っているルーターを指名買いする人もいるほどです。一時期はNECもQualcomm製チップを使っているルーターはその旨を明示していましたが、いつの間にかなくなりました。。。
追記: 読者の方からQCN5502は1コアでは?という情報が寄せられました。価格.comでも話題になっているようですが、日本のニュースサイトのみ4コアという情報を流しているようです。確かに、公式サイトもアマゾンも海外サイトもどこも4コアとは言っていません。
ASUSのルーターは安定性や電波の飛びで結構評判がいいので、その点も気になっています。
また、USBポートを搭載しているのも特徴で、ここにUSBメモリやHDDをつなげば簡易NASが構築できます。音楽や写真を入れておいたり、バックアップを取るのに使ったりと使い道は色々あります。
2.4GHzが11nで600Mbpsというのは11acが867Mbpsなのに対して珍しいですが、上述の通りここはあまり重視しません。
ネックは価格です。ちょっと他に比べてお高めなのは使っているCPU、NAS、2.4GHzが600Mbpsだからでしょうか。
NEC WG1200HP3
今回の候補の3つの中で唯一の日本のメーカーです。
NECも安定性には定評があります。
機能としてはこの3つの中で唯一オートチャネルセレクトに対応しているのがいいところです。特に集合住宅に住んでいるとWifiが同じチャネルを使っていて干渉しがちですが、オートチャネルセレクトがあればそれを回避できます。オートチャネルセレクトがあるといってもルーター起動時のみ動作するものが多い中で、この機種は動作中にも動作するのが特徴です。
一方、基本性能となるSoC(CPU)がシングルコアなのが少々気になります。867Mbps程度の性能なら十分なのかもしれませんが、、、どうなんでしょう。
悩ましいルーター選び
一番重視したい安定性というところが一番わからないのが悩ましいところです。
最終的にいいルーターを買って安定して思い煩うことなく使えると良いのですが。
(追記): 最終的にHuaweiのWS5200を買いました。到着が楽しみ。セットアップ終わったらレビューします。
(追記): 到着したのでレビューを始めました。
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