アップルの2015年10月~12月の売り上げが四半期単位で過去最高を達成したそうです。
iPhone 6sが失速しているといわれていますが、この記録は好調さを維持しているということでしょうか?
約9兆1,000億円の売り上げ、2兆2,000億円の利益を達成
アップルが公表した資料によると、2015年10月~12月の売り上げは約9兆1,000億円で利益は約2兆2,000億円だったそうです。利益率は約24%に達します。
この売り上げは四半期単位で過去最高だそうです。
ちなみに、昨年同期(2015年9月~12月)の売り上げは約9兆0,000億円で利益は約2兆1,600億円でした。毎年記録を更新していくのは本当にすごいです。
iPhoneの出荷台数は7,480万台
2015年10月~12月に発売された新製品には以下のようなものがあります:
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPad Pro
- Apple TV 4
過去最高の売り上げはこれらの出荷台数が順調に推移したことを示しているのでしょう。
アップルによると、2015年10月~12月のiPhoneの出荷台数が約7,480万台、iPadが約1,610万台、Macが530万台だそうです。
残念ながらApple Watchの出荷台数については公表されていません。おそらく、思ったような出荷台数にならなかったのでしょうね。
昨年同期(2014年10月~12月)には、約7,500万台のiPhone, 約1,730万台のiPad, 約580万台のMacが出荷されたそうです。昨年とほぼ同数を保っています。このデータからは必ずしもiPhoneが失速しているとは言えないですが、iPhone自体の出荷台数の伸びは止まったといえるかもしれません。
中国、アジア、EUで伸びるも日本とアメリカで減収
地域別にみると、前年同期比で中国、アジア、およびEUで増収となっています。一方、日本とアメリカでは減収です。
表にすると以下のようになります(単位は10億ドル):
地域 | 2014年 | 2015年 | 変化率 |
アメリカ | 30.6 | 29.3 | -4% |
EU | 17.2 | 17.9 | 4% |
中国 | 16.1 | 18.4 | 14% |
日本 | 5.4 | 4.8 | -12% |
その他アジア | 5.2 | 5.4 | 4% |
全体 | 74.6 | 75.9 | 2% |
この値には為替変化も含んでいますので、日本の落ち込みが大きいのは円安の影響も大きいです。しかしながら、為替が一定だった場合でも日本とアメリカは減収となっています:
地域 | 2014年 | 2015年 | 変化率 |
アメリカ | 30.2 | 29.3 | -1% |
EU | 20.2 | 17.9 | 18% |
中国 | 19.0 | 18.4 | 17% |
日本 | 5.3 | 4.8 | -4% |
その他アジア | 6.2 | 5.4 | 19% |
全体 | 80.8 | 75.9 | 8% |
減収といっても少しです。もともと日本とアメリカではiPhoneの普及率が高かったので、そろそろ伸びが止まるのは当然かもしれません。
iPhoneの伸びは止まりそう、Apple Watchなどのデバイスの売り上げを以下に伸ばせるか
今回の発表で、iPhoneの安定した売り上げが見えた一方、成長のためには次のデバイスが必要であることがわかりました。
アップルとしてはApple Watchをそのポジションに持っていきたいのでしょうが、聞こえてくる評判はそれほどよくなさそうです。
2016年がアップルにとって正念場かもしれませんね。
コメント