ちょっと前に「これじゃない感」が強いとして話題となったVAIO Phoneですが、VAIO Phoneを扱っている日本通信(B-mobile)が全社員に配布すると発表しました。
なんのために配布したのでしょうか?在庫処分?
VAIO Phoneとは
スペック
VAIO PhoneはVAIO株式会社が発売したスマートフォンで、Android 5.0 Lollipopを搭載しています。
スペックは1.2GHzのクアッドコアCPU、5インチで720×1280のディスプレイ等、ミドルレンジ相当のスマホのスペックとなっています。
ELUGA U2と同じ?
話題になったのが、VAIO PhoneがパナソニックのELUGA U2という端末に酷似しているという点です。
どうやら、VAIO PhoneはVAIO株式会社が作ったのではなく、OEMなのではないかというのが大筋の見方となっています。
VAIOが作るという点に期待していたユーザーは非常に幻滅したようです。
価格が高い
さらに、価格が高いというのもネックになっています。
ミドルレンジスペックのスマホなのに5万円以上します。VAIOとしての付加価値もないのにそれはないよ、という感じですね。
とはいえ、売れなさすぎて在庫処分ではなく、法人向けソリューションの実現が目的
今回の日本通信の施策はVAIO Phoneが売れなさすぎて仕方なく社員に無料で配布、というわけではないみたいです。
スマートフォンを企業で活用するソリューションを構築しており、それをまずは自社に導入した形なのだとか。
端末に内線番号割り当て
特徴として、まずVAIO Phoneに内線番号を割り当てられる点が挙げられます。
社内内線がPHSや携帯になっているケースは多いかと思いますが、スマホはなかなかないかもしれませんね。
国際電話をIP電話に
海外拠点との電話通話は高くなりがちですが、これをIP電話にすることで通話コストを抑えるということが可能なようです。
また、社用の通話を自動的に会社負担にすることも可能だとか。
デバイス管理機能
業務で使う端末なので、セキュリティに配慮した機能があるそうです。
すべての端末に対して同じセキュリティポリシーを割り当て、情報漏えいやコンプライアンス遵守に努めることができるとか。
法人向けソリューションは盛り上がっている
スマホの法人向けソリューションは盛り上がっており、先日はGoogleとBlackBerryがこの分野で協業を発表しました。
この分野に入っていければ成長が見込めることは間違いないでしょう。
ただ、「VAIO Phone」というキーワードで少し黒歴史的なところをかぎ取ってしまうところが残念です。
ぜひ、今度はVAIO株式会社の開発で、法人向けソリューションに適したスマホを発表してほしいですね。
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