Kantarによる2016年11月時点での世界の各地域でのスマホのOS別シェアが発表されました。
全体的にiPhoneがシェアを拡大し、Windowsが軒並みシェアを落とす結果となっています。
iPhoneが過去最高のシェアを達成
このデータによると、iPhoneに搭載されているiOSが中国を除く地域でシェアを伸ばし、2015年1月以来過去最高のシェアを達成したそうです。
それほど売れていないのでは?とうわさされているiPhone7ですが、スマホ市場の結果を見ると他のスマートフォンよりも売れているようです。
また、今年のiPhone8はかなりの売れ行きが予想されており、さらにシェアを伸ばすことが見込まれています。
唯一シェアを落とした中国市場
好調なiPhoneですが、唯一中国市場ではシェアを落としています:
中国市場 | 2015/11 | 2016/11 | 差分 |
Android | 72.7% | 79.9% | 7.2 |
iOS | 25.3% | 19.9% | -5.4 |
Windows | 1.6% | 0.1% | -1.5 |
その他 | 0.4% | 0.1% | -0.3 |
これは、廉価な中国製のハイエンドスマホがより売れたためであるといわれています。
しかしながら、都市部ではiPhone7が最も売れたスマホとなっており、OppoのR9を2番手としているそうです。
最もシェアの高い日本でさらにシェアを伸ばす
日本市場はiPhoneのシェアが他の地域に比べて高いことで知られています。そんな日本ではさらにシェアが伸びました:
日本市場 | 2015/11 | 2016/11 | 差分 |
Android | 44.7% | 42.3% | -2.4 |
iOS | 53.7% | 57% | 3.3 |
Windows | 0.3% | 0.4% | 0.1 |
その他 | 1.4% | 0.3% | -1.1 |
過半数からさらにシェアを伸ばし、60%に迫る勢いです。日本ではiPhone7からモバイルSuica等の電子マネーに対応しましたので、その影響があるかもしれません。
「その他」については特に述べられていませんが、おそらくガラケーでしょうか?
ひん死のWindows
Windowsはオーストラリアを除く地域でシェアが3%未満になってしまいました。
最もシェアが高いEU地域でもシェアが6.9%から2.8%に低下しており、まさにひん死の状態です。
2017年はAndroidとWindowsにとってさらに厳しい年に?
前述の通り、今年はiPhone誕生10周年に当たりますので、AndroidやWindowsにとってはさらに厳しい年になりそうです。
特にWindowsにとってはもはや撤退か否かというレベルではないでしょうか。Office365をコアにしたエンタープライズ市場に特化するという方針を打ち出していますが、それも受け入れられるかどうか。
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