BlackBerryとGoogleが新たな協業を開始すると報じています。
もう一度事業を立て直したいBlackBerryと、よりエンタープライズ分野に食い込みたいGoogleの思惑が一致したのでしょうね。
Android 5.0 LollipopにBlackBerryのエンタープライズ技術を融合
発表によると、GoogleのAndroid 5.0 LollipopにBlackBerryのエンタープライズ技術を融合するために協業するとしています。
具体的にはBlackBerryのBES12(BlackBerry Enterprise Solution 12)というエンタープライズ向け情報システムソリューションをAndroid 5.0 Lollipopに融合させるとのことです。
これにより、携帯端末のセキュリティ向上、端末管理の効率向上、およびエンタープライズ用アプリの構築の容易化を狙っているそうです。
BES12自体はすでにクライアントアプリとしてAndroidで使えるそうなのですが、さらにOSの根幹に入れることで、アプリ管理(Google Play for Work)にも役立てようとしているそうです。
マイクロソフトに対抗するため?
Googleは一般ユーザー向けのスマホでは一定のシェアをAndroidで取っていますが、仕事向けのエンタープライズ分野ではマイクロソフトが相変わらず強い状態が続いています。
おそらく、ここにテコ入れをするためにBlackBerryの技術を投入しようとしたのでしょうね。
BlackBerry初のAndroid端末が先頭製品?
以前、BlackBerryがAndroid端末を開発しているというニュースがあったり、マイクロソフトがBlackBerryを買収するというニュースがあったりしました。
この発表により、マイクロソフトによる買収の話はなくなったとみていいのでしょうか。
また、BlackBerryが開発しようとしているAndroid製品こそ、今回の発表内容の先頭製品になるのかもしれませんね。
仕事に使う端末がAndroidになる日も来る?
今のところ、業務に使う端末の多くはWindowsです。
これは、長年の信頼というのもありますが、デファクトのオフィススイートであるMicrosoft Officeの存在も大きいのではないかと思います。
最近はOfficeのAndroid版やiOS版もリリースされ、その壁の一つが壊れたとも言えます。
今回の協業により、Windowsよりも信頼性が高く、使いやすいソリューションが構築できたら、もしかすると当たり前のように仕事にAndroidを使う日が来るのかもしれませんね。
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