IDCの調査によると、2015年前半のタブレット機器の売り上げが2014年前半を下回ったそうです。
新しいiPadの発売が話題になり、今でもたくさんの新しいタブレットデバイスが発売されていますが、なぜ売れなくなってしまっているのでしょうか?
2015年前半の販売台数は7%の減少
2015年前半のタブレット機器の販売台数は4470万台だそうです。
これは、2014年前半の4800万台に対して7%の減少となります。
特にアップルとサムソンの落ち込みが大きい
その中でも2大タブレットメーカーであるアップルとサムソンの落ち込みが大きく、アップルは約18%の減少、サムソンは約12%の減少となっています。
一方でLenovo、Huawei、LGといったメーカーは販売台数を伸ばしています。IDCのデータはキーボードの取り外しができる機器もタブレットとして扱っており、そのような機器がよく売れたのではないかとのことです。
タブレットは「帯に短し襷に長し」?
タブレット機器は、スマートフォンでは小さすぎて情報がみづらく、パソコンをいちいち立ち上げるまでもないようなことをするのに便利で発展してきました。
しかしながら、スマートフォンの大型化に伴い、タブレットでなくてもいい場面が増えてきました。
また、タブレットはたくさんの文字数を打つなどの作業をするには向いておらず、パソコンのようには使えません。10インチ程度の安いパソコンも多く販売されており、そちらにもシェアを取られたといわれています。
大型化するスマートフォンと安いパソコンの間で板挟みになって売れなくなってきたのでしょう。
iPad Proは売れる?
この理論からすると噂されている大型ディスプレイのiPad Proが売れるかどうかは未知数といえます。
大型のタブレットならではの魅力を訴求しないと大失敗ということにもなりかねません。
また、Windows 10で攻勢をかけるマイクロソフトがこの機に勢力を拡大する可能性もあります。
この業界がまた面白くなってきました。
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