MVNOによる格安モバイル通信サービスが話題を呼んでいますが、値下げ競争は一服感があります。
そんな中、究極の格安サービスがサービスを開始しました。
なんと、月々の料金が0円から使えます。
So-net の “0 SIM” は500MBまで月額料金無料
そのサービスはSo-netの 0 SIM(ゼロシム)と呼ばれるサービスです。
なんと、データ通信だけであれば500MBまで月額料金が無料というサービスです。SMSを使い場合は+150円、090/080/070の音声通話を行う場合は+700円です。
500MBを超えると100MBごとに100円が加算されていき、2GBで1,600円になります。2GB~5GBは1,600円のまま変わらず、5GBを超えると200kbpsの低速通信となるそうです。
他社と料金を比較してみた
この0 SIMがどれだけお得なのか、業界最安をうたうDMM mobileと、同じような従量制を採用するFREETEL SIMと比較してみました。
結果、1GBまでの通信であれば0 SIMは料金をより安く抑えることができそうです。
使い方によっては業界最安をうたうDMM mobileよりも安くなる
1か月のデータ通信使用量が1GBでも500円ですから業界最安をうたっているDMMの590円/1GBよりも安くなります。
それぞれの料金を比較すると以下のようになります:
0 SIM | DMM mobile | |
0MB | 0円 | 440円 |
500MB | 0円 | 590円 |
1GB | 500円 | 590円 |
2GB | 1,600円 | 770円 |
3GB | 1,600円 | 850円 |
5GB | 1,600円 | 1,210円 |
ただし、2GBになるとDMMは770円なので、1,600円の0 SIMは完敗です。5GBでもDMMは1,210円なので、たくさんデータ通信を行う人にはお勧めできません。
おなじ従量制のFREETEL SIMより1GBまでであれば安い
同じような従量制を採用している格安SIMにFREETELがあります。
こちらとも比較を行うと、以下のようになります:
0 SIM | FREETEL SIM | |
0MB | 0円 | 299円 |
100MB | 0円 | 299円 |
500MB | 0円 | 499円 |
1GB | 500円 | 499円 |
2GB | 1,600円 | 900円 |
3GB | 1,600円 | 900円 |
5GB | 1,600円 | 1,520円 |
こちらも、1GBまでは同等か0 SIMが安く、それ以上はFREETEL SIMの方が安くなるようです。
オプションサービスも低通信量に特化
通信量が少なければ料金を抑えられることが分かった0 SIMですが、オプションサービスも低通信量に特化したものになっています。
チャージ料金が非常に高い
100MBのチャージに500円、500MBで2,100円、1GBで3,480円かかります。
DMM mobileが100MBで200円、500MBで600円、1GBで1,100円(繰り越し無しなら480円)であることを思うととんでもなく高いです。
基本料が高い分、こういったところで儲けようというコンセプトなのでしょうね。
高速通信をオフ(低速限定)にするモードがない
最近の格安SIMはどこも高速通信をオフにして低速限定にするモードがあります。
が、0 SIMには低速限定モードがありません。なので、ずっと低速にして0円で使おうとしても不可能です。
リスクとして怖いのが、意図せずにアプリが大量の通信を行ったり、アプリや端末のアップデートが勝手に走ってしまった場合です。知らないうちに通信量が増えて月額料金が高くなるという事態も起きそうです。
玄人向けの仕様、サブで使うには最適
0円というところにつられて気軽に使ってしまうと、料金が高くなるという罠がありそうな印象を受けました。
が、こういうものだということをよく理解し、スマホやタブレットが大量に通信しないようにできる人にとっては素晴らしいSIMであると思います。
また、毎日使うことのないようなサブの機器にとりあえず差しておくにもいいのではないでしょうか。
0 SIMはデータ通信だけでなく、SMSや音声通話の負荷も可能です。SMS利用は+150円、音声通話には+700円かかるそうです。これは標準的な料金ですね。
なので、私は本気でメイン回線の0 SIMへのMNPを考えています。OCNモバイルONEからのMNP、果たしてうまくいくか。。。
MNPの過程はOCNモバイルONEの時のようにこのブログでレビューしたいと思います。
追記:検討の結果、0 SIMは候補から外れ、違うMVNOにMNPすることになりそうです
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