2016年第3四半期のスマートフォン業界の利益率が発表されました。
アップルのiPhoneがスマートフォン業界の利益全体の103.6%に達したそうです。
100%を超えるというのはどういうことなのでしょうか?
ほとんどのスマートフォンメーカーは赤字操業
答えは簡単で、ほとんどのスマートフォンメーカーは赤字なのだそうです。
赤字だとスマートフォン業界全体にマイナスの貢献になりますので、結果として100%を超えることになるのだとか。
昨年のニュースでは100%に達していませんでしたので、さらに利益面では一人勝ちが進んだことになります。
アップルが1社でスマホ業界の9割以上の利益を稼ぐ
ウォールストリート・ジャーナルによると、スマホを販売しているメーカーが稼いでいる利益の合計のうち、アップルが92%を稼いでおり、利益面では一人勝ちとなっているようです。シェアも高いですが、利益はそれ以上ですね。1年前より27%も上昇1年前に...
二位のサムソンはわずか0.9%
さらに異常なデータとして、二位のサムソンはわずか0.9%の利益だそうです。
一方でOS別のスマートフォンのシェアではAndroidが圧勝しています:
2016年10月時点でのパソコン用OSのバージョン別シェアは相変わらずWindows7が首位 Windows10の勢いがなくなってきた
Windows10がリリースされてからかなりの時間が経ちました。しかしながら、相変わらずWindows10はシェアトップとはなっていないようです。首位は、なんとあいかわらずWindows7だそうです。50%近くのシェアを持つWindows7...
いくらiPhoneが人気だったり、サムソンにはリコールの影響があるとはいえ、かなり異常なデータといわざるを得ません。
iPhoneの売り上げの伸びが止まった先はどうなる?
圧倒的な強さを見せるiPhoneですが、その伸びには陰りが見え始めています。
すでにスマートフォンは広く普及し、なかなかこれ以上の成長は見込めません。次の分野として見込んでいたスマートウォッチも現状鳴かず飛ばずです。
2016年6月~9月のスマートウォッチの出荷台数が半分以下に
スマートウォッチはいまだに広く受け入れられていないようです。2016年6月~9月のスマートウォッチの出荷台数は前年同期比で51.6%も減少したそうです。560万台から270万台への大幅減少IDCの調査によると、2016年6月~9月に出荷され...
そろそろ体力のないメーカーが撤退し、成長は少ないけどコンスタントに利益が上がる業界になっていくのかもしれませんね。
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