スマホの普及とともにパソコンが売れなくなったといわれて久しいですが、そのことを象徴するような予測が出てきました。
2017年に、アップル製のOS(iOS/OSX)を搭載した機器の出荷台数が、マイクロソフト製のOS(Windows)を搭載した機器の数を超えるそうです。
2016年時点で拮抗していた出荷台数
MSPowerUserによると、すでに2016年時点で出荷台数が拮抗していたようです。
この予想は調査会社のGartnerが行ったものです。
Windowsの出荷台数が年々減少傾向にある一方、iOSとOSXの出荷台数は伸びる傾向にあります。2012年には35,000万台あったWindows搭載機器の出荷台数は、2016年には26,000万台になっています。
この結果、2016年時点でWindowsの出荷台数が26,000万台、iOSとOSXの合計が24,800万台とほぼ拮抗していました。
マイクロソフトもWindows Phoneでスマホ市場をとろうとしましたが、今のところ残念ながら失敗に終わっており、2016年のシェアは1%以下になっているといわれています。
アップルはiPhoneの好調さによって出荷台数を伸ばしているというのが構図です。
2017年以降はアップルがマイクロソフトを上回る
そして2017年、ついにアップルがマイクロソフトを上回るという予想がされています。
具体的には、
マイクロソフト | アップル | |
2016 | 26,000 | 24,800 |
2017 | 25,200 | 26,800 |
2018 | 25,300 | 27,600 |
2019 | 25,700 | 28,500 |
のようになっています(数字は万台)。
アップルも2015年から2016年にかけては出荷台数をおとしていたのですが、2017年のiPhone8にはかなり期待ができると予想されており、このような伸びになっています。
ちなみに、Androidはアップルやマイクロソフトの出荷台数をはるかに上回っており、2016年には10億台以上の機器が出荷されたといわれています。
エンタープライズ向けに注力するマイクロソフト
この流れに対してマイクロソフトはWindows Phoneをやめるという戦略をとっていません。
ビジネス向けのスマホとしてアピールするという戦略をとっていくようです。
ビジネスでの必須ツールであるMicrosoft Officeの互換性という意味ではWindows Phoneが最高でしょうから、ある意味理にかなった戦略であるとも言えます。
また、Intel互換のCPUだけでなく、ARM系のCPUでもデスクトップ版Windows 10をサポートすることや、スマホ版Windowsでデスクトップ版Windowsのアプリを動作可能にすることも明らかになっています。
パソコンがそうであったように、スマホの出荷台数も今後は伸び悩みを見せるようになります。そこでもう一度シェアの揺り返しが起こるのか、このままなのか、まだチャンスはありそうです。
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