アップルがARM CPUをMacに搭載するのではないかといううわさが出てきました。
自社製のARMベースのCPUを開発中で、将来的には MacBook Proに搭載するのでは?とのことです。
何のために搭載するのでしょうか?
かつてはPower PCを搭載していたMac
Macは今でこそすべてIntel製のCPUを搭載していますが、かつてはモトローラ、IBM、アップルで開発したPowerPCと呼ばれるCPUを搭載していました。
スティーブ・ジョブスはこの切り替えの理由を、将来的なCPUのロードマップがIntelの方が優れていたことを要因として挙げています(参考)。
さらに、裏話としてはPowerPCを使うためのコストが高かったとか。
結果的にはWindowsと同じIntelのx86アーキテクチャに統一され、ユーザーにとってはMacでWindowsが使えるという理想的な状況になりました。
ARMアーキテクチャに乗り換える?補助的なチップ?
9to5 Macによると、アップルがARMベースのチップを独自に開発しておりそれをMacBook Proに搭載する予定だそうです。このチップはコードネームとしてはT310と呼ばれているそうです。
しかしながら、このチップはメインのCPUではなく、低消費電力モード時にバックグラウンド動作を維持するために使われるのではないかと予想されています。
Macに搭載されているIntel製のCPUは高性能ですが非常に消費電力が大きいです。複数あるCPUコアの一部しか動かさないとはいえその消費電力はたとえばスマホに比べれば大きいものとなります。
スマホ並みの消費電力のCPUを搭載し、低消費電力モードの処理を任せることができれば、全体としてはかなり消費電力を抑えることが可能になるかもしれません。
iPhoneではすでにメインのCPUに加えて補助的なプロセッサーを搭載することで消費電力を抑えています。
ARM CPU搭載のMacBook Proは2017年に登場?
上記の記事ではARM CPU搭載のMacBook Proは今年登場するのでは?と予想しています。このMacBook Proは32GBのRAMや最新のIntel製のCPUが搭載されることが予想されています。
また、将来的にはメインのCPUもARMに乗り換える可能性があることも指摘しています。
デスクトップ版WindowsもARM対応がアナウンスされるなど、ARMの勢いはかなり強いものとなっているようです。
とはいえ、過去のソフトウェア資産を考えると、いきなりARMに乗り換えるというのはリスクが高く、まずは一部動作のみというのは妥当なところなのでしょう。
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