アップルがiPhone 7でヘッドホン端子を廃止したことはオーディオ好きのユーザーから賛否両論でした。
その問題を解決するためなのか、アップルがヘッドホン接続用の新しい規格を発表しました。
UACと呼ばれるこの規格、1つのコネクタでなんでもつながるようにするためのもののようです。
UAC (Ultra Accessory Connector)
このUACと呼ばれる規格は8ピンで2.05mm厚、4.85㎜幅のコネクタを利用します。
このUACはヘッドホン側の端子として使われます。ヘッドホンと機器を接続するケーブルの一方はUAC、もう一方はLightning/USB-C/3.5mmのヘッドホン端子等のどれでもいいようになっています。
iPhone7で3.5㎜のヘッドホン端子が廃止されたことから、iPhoneに直接接続するヘッドホンにはLightning端子が必要になります。
一方、ヘッドホンメーカーとしてはiPhoneだけにターゲットを絞りたくないと考えると、USB-Cや3.5mmのヘッドホン端子を用意する必要があり、機器を大きくしたり設計を複雑にします。
UACを採用すると、ヘッドホン側はUACのコネクタだけ用意しておき、ユーザーがそのヘッドホンに接続する機器に応じてケーブルを選べばいいだけになります。
このことはヘッドホン開発メーカーやユーザーにとってはメリットになることでしょう。
iPhoneやiPadのLightningがUACに置き換わるわけではない
ここで重要なのは、iPhoneやiPadのLightning端子をUACに置き換えることを意図しているわけではないという点です。
UACはあくまでヘッドホン側の端子として採用されるものです。
したがって、Lightningが登場した時のようなiPhone向けアクセサリーの混乱は起こらなさそうです。
UACを採用するのにライセンス料が発生するかどうかはわかりません。もし無料で使えるとすると、もしかするとヘッドホン端子のデファクトはUSBではなくUACになるかもしれませんね。
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