GkFの調査で、MVNOを使わない理由の第1位は「詳細が分からない」であることがわかったそうです。
何を持って「詳細が分からない」のかはわかりませんが、確かにMVNOは一般の人にはわかりづらい気がします。
まず、CMで「安い安い」と言っていますが、なぜ安いのかがわからない。安いからには裏があるだろうということで腰がひけてしまうとか。デメリットもよくわからないので余計に怪しく見えるとか。
あるいは、通信速度とか容量とかをアピールしているけど、そもそもそれっておいしいの?という人も多数いると思います。最初は電話としての携帯電話を買った人も多数いるはずで、そういう人がスマホに移行しても速度とか容量とかあまり気にしていないのでは?
また、3大キャリアと異なり、実店舗が極端に少ないので、わからない「詳細」を聞きづらいというのも致命的かと。
そもそも、「SIM」って何?という人も多いでしょうね。契約とか機種変更の時に自分で刺す人なんてそういないでしょうし。
本気でMVNOを普及させようと思ったら、簡単かつ気軽に乗り換えられる仕組みが大事だと思います。私もMNPしてMVNOに移行しましたが、下調べを含めて結構面倒でした。
たとえば、スマホ上でキャリアを1日単位とかで自由に選べる仕組みを導入すべきだと思います。SIMはバーチャルなものにして、どのキャリアかはユーザが決めるという。支払方法とかは難しい問題かもしれませんが、気軽に変えられる仕組みを整えることが肝心ではないかと。MVNOの業者間で枠組みとか決めれば可能じゃないですかね。
とはいえ、3大キャリアは2年縛りとかを導入してすでに囲い込んでるでしょうし、一筋縄ではいかないのでしょう。であれば、逆に、MVNOは3大キャリアの牙城を崩すのではなく、ニッチな需要を取り込むための独自性を追求すべきかもしれません。
なんにせよ、スマホが全部SIMロックフリーになればうまくいく話ではなさそうです。今後の動向を見守りたいと思います。