スマートフォンの次はウェアラブルデバイスだといわれてしばらくたちますが、いまだにその先鋒と目されていたスマートウォッチは大きく普及していません。しかしながら、Qualcommの次のスマートウォッチ用チップセットであるSnapdragon Wear 3300でこの状況が大きく変わるかもしれません。
いまだに2013年のスマホの性能でしかないスマートウォッチ
現在特にAndroid系のスマートウォッチ(Wear OS)が使用している最先端のチップセットはQualcommのSnapdragon Wear 3100です。
このチップセット、発表は2018年9月とそれほど古くないのですが、使われている技術は2013年に使われたスマホ用のSnapdragonでしかありません。
もとになっているのはSnapdragon 400というSoCで、これは1つ前のSnapdragon Wear 2100も共通です。半導体を製造するプロセス世代は28nmと古く、CPUもARMのCortex-A7という古いものです。
電池が持たない持たないといわれる原因の一端はこういうところにあります。もちろん、数が出ない以上Qulacommとしてもおいそれと最新技術を使うわけにはいかないのでしょうが。。。
Snapdragon Wear 3300ではSnapdragon 429ベースに進化
9to5 Googleによると、Qualcommの次世代スマートウォッチ向けチップセットであるSnapdragon Wear 3300ではこれがSnapdragon 429に進化するそうです。
Snapdragon 429では半導体の製造プロセスが12nm、CPUがARM Cortex-A53です。
プロセスでは28nmから20nm, 16nmをすっ飛ばして12nmになり、CPUもかなり進化します。
プロセスは消費電力に大きく影響しますし、CPUは性能に影響します。Snapdragon 400番台というエントリークラススマホ向けのSoCベースとはいえ、ディスプレイの解像度も低いので、かなり性能は高くなるのではないでしょうか?
Snapdragon Wear 3300が使われるスマートウォッチは早くて2020年後半
かなり期待の持てるSnapdragon Wear 3300ですが、まだこのチップセット自体発表されておらず、我々が入手できるのは早くて2020年の後半になりそうです。
電池の持ちの問題さえ解決して常時表示が可能になればそれなりに普及すると思うのですが、まだまだ先は長そうです。
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