様々な魅力的な機能が新規搭載されるといわれているAndroid 8.0 “O”ですが、地味ながら有用な機能拡張もされるようです。
特に、スマホを使う上で重要なプライバシー関連の機能も拡張されるとか。
Wi-Fiスキャン時のMacアドレスを乱数化
9to5 Googleによると、まず、Wi-Fiスキャン時にMacアドレスが乱数化される機能が新たに搭載されるそうです。
Macアドレスとは無線LANや有線LANに与えられている情報で、すべての機器は個別の番号を持っています。スマホがWi-Fiをスキャンする際にこの情報が送信されるのですが、これによりどの機器がどこにあるのか?という情報が意図せず流出してしまいます。
残念ながらこの機能のサポートにはWi-Fiチップのファームウェアをアップデートする必要があり、これまでのスマホが対応できるかどうかは不明です。少なくとも、GoogleのNexus 5XやPixelは対応予定だそうです。
アプリからのデバイス固有の情報へのアクセスを制限
また、スマホの中にはそのスマホ固有の情報が多く含まれています。たとえばカメラ、Bluetooth、スマホのシリアルナンバーなどです。
これらの情報を得ることで、だれがそのアプリを使っているかという情報や、ほかの情報(例えば連絡先)と統合することでだれがどんな情報を持っているかということまでアプリがわかってしまいます。
そこで、Android 8.0 “O”ではアプリからのシリアルナンバーへのアクセスを制限するそうです。
ほかにもプライバシーへの配慮が強化、より安心なOSへ
ほかにもAndroid IDの仕様が変わったり、アプリからそのユーザーがどんなサービスにログインしているかという情報を取得できなくしたりしているそうです。
スマホはもはや個人情報の塊ですので、それを安心して使えるようにするのは非常に重要です
すべてのAndroidスマホがAndroid 8.0のアップグレードできるわけではないのは残念ですが、個人情報に敏感なユーザーはこういった点も考慮してスマホの買い替えをしたほうがいいかもしれません。
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