Google謹製のスマートフォンであるGoogle Pixelの新機種にはレーダーを使ったジェスチャー機能が搭載されるといわれています。しかしながら、残念ながら日本では使用できないようです。
画面に触れずにスマホの操作が可能になるProject Soli
この「空中ジェスチャー」といわれる機能はProject Soliと呼ばれています。
これまでにもジェスチャーでスマホを操作する機能はいろいろなスマホに取り入れられ、iOSでは標準の操作としてジェスチャーが使われています。
これに対してProject Soliではスマホの画面に全く触れることなく操作が可能です。
肝となるのがレーダーチップです。
レーダーは対象の物体に対して電波を出し、跳ね返ってきた電波を受信します。そして、ドップラー効果を利用し、物体が動いた方向と速度を解析します。
これにより、画面に触れていなくてもスマホの前のものがどう動いたかがわかるわけです。
スマホだけでなく応用範囲は広い
このレーダーによるモーションセンサーはスマホだけでなく様々な機器への応用が期待されています。
たとえばスマートウォッチに搭載することで、ボタンや竜頭を設けずにそれを押したかのような動作をするだけで操作が可能になります。これはスマートウォッチの軽量化や小型化に寄与します。
また、オーディオ機器に搭載すればボリューム調整や再生、停止のためのボタンが不要になります。
このようにレーダーによる空中ジェスチャ機能は様々な機器への搭載が期待される優良な機能です。
日本では法令によりレーダーチップが使えない
しかしながら、残念ながらこのレーダーチップ、日本では使うことができません。
すでにPixel 4のMotion Sense(=空中ジェスチャ)のページにおいて、
*Not functional in Japan. Motion Sense functional in the US, Canada, Singapore, Australia, Taiwan, and most European countries. Not all phone features are controlled by Motion Sense. For more information see g.co/pixel/motionsense.
と説明されており、日本で使えないことが確定しています。
おそらく日本では法律により制約があると思われます。
この手の話は日本ではいくつもあり、スマートウォッチに搭載されているSpO2センサも薬事法上の制約で使えません。
せっかくのイノベーションから日本が取り残される
色々な利権が絡んでこうなっているのでしょうが、せっかく世の中で便利に使えるようになるものを使えないのは非常に残念です。
もちろん、安全性には配慮する必要はありますが、ぜひとも早期に使えるようにしてほしいものです。
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