Apple Musicで盛り上がっているiOS8.4ですが、消えてしまった機能もあるそうです。
それがホームシェアリング機能。この機能、NASを持っている人は特に結構便利だと思っていたのですが。。。
ホームシェアリングとは?
ホームシェアリングは、パソコンやNASに入れてある音楽をiPhoneやiPadからストリーミング再生する機能です。
iPhoneやiPadの内部ストレージは容量が限られているため、膨大な音楽ライブラリをすべて扱うことはできません。そこで、NASにすべての音楽ファイルを入れてホームシェアリングをすることで、家の中ではすべての音楽ファイルを扱えるようになります。
何が便利かというと、Air PlayやBluetooth対応のスピーカーとiOS機器があれば、そのiOS機器を介して簡単にワイアレスの音楽再生環境ができるんですね。古いiOS機器の使い道としても便利でした。
Apple MusicとiTunes Matchに移行させる腹積もり?
なぜこのホームシェアリングがなくなったかと考えると、Apple MusicとiTunes Matchに移行させようという意図があるのではないかと思います。
特にiTunes Matchに関しては、ホームシェアリング機能を完全に包含しているものになるので、これがあればホームシェアリングはいらないとも言えます。
Apple Musicは、自分が持っている音楽がすべてあるとは限りませんが、逆に自分が持っていない音楽が膨大にありますので、iTunes Matchと組み合わせることにより、自前で大きなストレージを持たずに、素敵な音楽環境が構築できることになります。
この思想は素晴らしいですし、ホームシェアリングが不要というのも機能面では納得です。
Apple MusicもiTunes Matchも有料なんですよね。。。
ただ、Apple MusicもiTunes Matchも有料なんですよね。
Apple Musicが月額980円、iTunes Matchが年額3980円なので、両方契約すると約1300円/月のコストがかかります。1年で約16000円です。これを高いとみるかリーズナブルと見るかは微妙なところですね。
DLNAがあればいいといえばいいんだけど
ホームシェアリング機能でできることは、実はDLNAがあればできるとも言えます。iPhoneやiPadにDLNAクライアントソフトを入れ、Air PlayやBluetoothでスピーカーに飛ばせばいいんです。
ただ、これだとアップル純正のミュージックアプリが使えないですし、必ずしもDLNAクライアントソフトが使いやすいとは限らないです(個人的には使いづらいものばかりだと思っています)。
また、Apple MusicとiTunes Matchだと、Apple Musicの膨大な音楽と、自分で持っている音楽をシームレスに扱えるのですが、それができなくなります。
この便利さに約1300円/月を払う価値があるかどうか。なかなか判断は難しいところですね。
iTunes Match的なことは他の定額音楽ストリーミングプロバイダはやらないのだろうか?
そういえば、AWAもLINE MusicもレコチョクBestも、iTunes Match的な機能には手を出していないですね。
強力なサーバー機能や音楽業界との厳しい交渉が必要になるのでしょうが、このシームレスな音楽環境というのは魅力になりますので、料金を安くすれば需要はあると思うのですが。
時代はますますクラウドに、クラウドに料金を払う価値を見出したい
個人的にはiTunes Matchに対してお金を払う気には今のところなれません。
音楽ファイル「しか」クラウドに置けないのがもったいないような気がします。
これが、どんなファイルでも10GBくらいおけますよ、音楽のストリーミングもできますよ、というようなサービスであればかなり魅力的に思います。自前でNASを買うのもお金が要りますし、クラウドのサーバのほうがNASよりも信頼性は高いでしょうし。
そういった特定用途に縛られないクラウドサービスが普及すれば、われわれは小さいストレージの安いタブレットやパソコンがあればいいという時代になるかもしれません。
そんな時代になるのを待ちつつ今は成り行きを静観したいと思います。
追記:iOS9で復活するそうです。やはり不評だったみたいですね。
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