国をあげてMVNOを推進していく方針もあり、順調にMVNOのシェアが向上しているようです。
2016年9月~10月の調査によると、MVNOの利用者が全体の14.7%に達したそうです。3大キャリに比べてお得だということが認知されてきたということでしょうね。
MVNOの利用者が全体の約15%に
2016年9月~10月にかけてMMD研究所が実施した調査によると、格安SIM(MVNO)を利用しているユーザーは全体の14.7%に達したそうです。
半年前に行った調査では11.5%だったそうなので、半年で3.2%ポイントという大幅な伸びを見せています。
シェア首位は楽天モバイル
その中でシェアがトップだったのが楽天モバイルだったそうです。3位までの割合は以下のようになっています。
事業者 | シェア(2016年9月) | シェア(2016年3月) |
楽天モバイル | 20.7% | 16.4% |
OCNモバイルONE | 13.5% | 15.9% |
IIJmio | 9.2% | 11.3% |
上位3位をあわせても50%に達しておらずまだまだ混戦であることは確かです。
その中で楽天モバイルの勢いが強く、2016年3月時点ではOCNモバイルONEがかろうじて首位を保っていたところを、2016年9月では楽天モバイルが一気に抜き去って差をつけています。
音声通話プランが楽天モバイルを伸ばした?
面白いのが、音声通話プランとデータ通信プランのシェアの差です。以下の表のように、音声通話プランでは楽天モバイルが首位であるものの、データ通信プランでのシェアではOCNモバイルONEの方が首位かつシェアの割合がほぼ逆になっています。
事業者 | 音声通話プランのシェア | データ通信プランのシェア |
楽天モバイル | 21.9% | 10.6% |
OCNモバイルONE | 11.3% | 20.9% |
IIjmio | 10.2% | 12.2% |
OCNモバイルONEの方は昔からMVNOを使っていて、2台持ちをしているようなユーザーに支持されており、楽天モバイルは3大キャリアからのMNPでやってきたユーザーが多いのかもしれません。
ちなみに、音声通話プランを利用しているユーザーは全体の46.7%、データ通信プランのみのユーザーは53.5%とほぼ半分になっています。
混戦から安定へ?
MVNOの認知度はかなり向上し、普通のユーザーも格安SIMを選択する時代になってきました。
そして、つぶれるMVNOも出てくるなど、黎明期を脱した感があります。
このまま楽天モバイルが格安SIM首位の座をかためていくのか、ほかの事業者の巻き返しがあるのか、安定期にむけてまだまだ面白いことになりそうです。
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