FREETELのSAMURAI 雅(MIYABI)には急速充電機能が搭載されています。
先日の記事では付属の急速充電対応充電器で確かに一般的な充電器よりも高速に充電できることを確認しました。
でも、単純に充電器の供給電力の違いなのでは?という気がしなくもないです。
また、世の中に雅に対応している急速充電器がないため、普通に買える急速充電器でも高速に充電できるのか?という点も気になりました。
早速入手して検証です。
追記(10/21):ケーブルは関係ないかも。。。末尾に追記しました。
CHOETECH製のQuick Charge 2.0対応 60W 6ポート USB充電器を試用
入手した充電器はCHOETECH製の6ポートUSB充電器です。
この製品は、まず、Qualcomm社のQuick Charge 2.0の認証を受けた急速充電に対応しているというところが特徴です。
最近発売されたQualcommのSnapdragonを搭載されたスマホはこの規格に対応しており、急速に充電することができます。
残念ながらMIYABIに搭載されているのはMediatek製のCPUですのでQuick Charge 2.0には対応していません。しかし、MediatekのPower Pumpも機能としては似ているので、もしかしたら急速充電できてしまうのでは?という淡い期待もあります。
このCHOETECHの充電器には全部で6ポートあるのですが、そのうち2ポートがQuick Charge 2.0対応となっています。全ポート対応でないところが検証にぴったりです。
また、全部で60Wという大きな供給電力を持っているのもありがたいです。多くの機器をつなぐと充電時間が延びがちですが、60Wも供給できれば十分でしょう。
とりあえず開けてみた
Amazonに注文するとすぐに来ました。とりあえず開封です。
充電器本体、電源ケーブル、充電用のmicro USBのケーブルがついています。このケーブルはQuick Charge 2.0対応のようです。
前から見るとこんな感じです。USB3.0のように青色になっているUSBポートがQuick Charge 2.0対応のようです。
後ろから見るとこんな感じ。後ろは電源ケーブル用の端子だけと非常にシンプルです。
側面はゴムのような手触りの素材でコーティングされており、重量感のある本体と相まって、全体的に安っぽさはまったくありません。
電源ケーブルを接続したところです。
このUSB充電器のうれしいところはACアダプタではなく普通のコンセントだというところです。AC->DC変換器が本体に内蔵されているようです。巨大なACアダプタがコンセント付近にあると非常に邪魔なのでありがたいです。
充電時間の比較
比較条件
比較は2台のMIYABIを使って行いました。
我が家にはブラックとシャンパンゴールドの2台のMIYABIがありますので、それらの充電時間を比較することで効率的に充電時間の測定を行います。
手順としては、
- バッテリー残量を0%まで使い、電源が落ちた状態にする
- シャンパンゴールドはQuick Charge 2.0対応充電ポートに、充電器付属のUSBケーブル(==Quick Charge 2.0対応のケーブル)を使って充電する
- ブラックはQuick Charge 2.0非対応の充電ポートに、MIYABIに付属のUSBケーブル(==Power Pump対応?)を使って充電する
- どちらも充電を開始したらすぐに電源を入れる
- 充電の経過を見守り、定期的に充電残量を比較する
という感じです。
比較開始
10:10に比較を開始しました。
約10分後
どちらも4%で変わりません。
約30分後
30分後です。なんと、ブラック(==Quick Charge 2.0非対応ポート&MIYABI付属ケーブル)の方がリードしています。見づらいですが充電率は30%です。
シャンパンゴールド(==Quick Charge 2.0対応ポート&Quick Charge 2.0対応ケーブル)は22%と8%も劣っています。
約1時間後
ますます見づらくて申し訳ありませんが、さがさらに開いています。
ブラックが56%なのに対してシャンパンゴールドは45%です。
約1時間半後
差はどんどん開き、ブラックが87%、シャンパンゴールドは66%です。
この後も差はあまり縮まらず、最終的に100%になるのにブラックは2時間と少しで充電完了しましたが、シャンパンゴールドはもっとかかりました。
今回の検証でわかったこと、わからなかったこと
FREETEL SAMURAI MIYABIはQuick Charge 2.0に非対応
残念ながら、MIYABIはQuick Charge 2.0による急速充電には非対応であるようです。
Quick Charge 2.0ポートにQuick Charge 2.0対応ケーブルを使って充電した結果、以前のブログで紹介したPower Pump非対応の普通の充電器で充電した場合と同じような時間での充電となりました。
搭載しているCPUがQualcommではなくMediatekなのでしょうがないといえばしょうがないです。
MIYABIの付属ケーブルを使って充電すると高速に充電できる?(仮説)
今回の測定でブラックにはMIYABIに付属の充電ケーブルを使用しました。
この時の充電時間が、以前の記事で紹介した、MIYABIに付属の充電器(==MIYABIの急速充電対応)のものとほぼ同じでした。
AC->DC変換内蔵の多ポートUSB充電器は便利
これは副次的な効果ではあるのですが、今回の試用で多ポートUSB充電器は便利であるということに気づいました。
複数のガジェットを持っていると、それぞれ用にACアダプターを用意し、それらをコンセントに刺しておく必要があります。
そうすると、大きくてごついACアダプタがコンセントや延長ケーブルを占有することになり、見た目にもいまいちです。
CHOETECH製のUSB充電器は1つのコンセントで6つまでのガジェットを充電できるうえに、AC->DC変換が内蔵されています。このため、コンセント回りが非常にすっきりします。
また、今回の検証でCHOETECHのUSB充電器で少なくともMIYABI対応ケーブルを使えば付属充電器と同じ速度で充電できることがわかりましたので、安心して充電することができます。
Quick Charge 2.0には非対応だったけど
今回の検証で、残念ながら世の中によく売られているQuick Charge 2.0対応充電器の恩恵をMIYABIは受けられないことがわかりました。
しかしながら、MIYABIのケーブルさえ使えば普通のポートでも高速に充電できますし、もしかするとQuick Charge 2.0対応ポート+MIYABIケーブルでさらに高速に充電できるかもしれません(後日検証予定)。
MIYABIを持っているような人はUSB充電機器をたくさん持っていると思いますので、1つくらい今回検証に使ったCHOETECHの充電器を持っておいても損はないかもしれません。
追記(10/21):ケーブルは関係ないかもしれない
追加実験として、Quick Charge 2.0対応ポートでMIYABI付属ケーブルを使った場合と、同じく対応ポートでQuick Charge 2.0対応ケーブルを使った場合を試しました。
結果、どちらもMIYABIに付属の充電器と同じくらいの速度(1分で1%)で充電ができました。
あれ、後者って充電が遅いんじゃなかったっけ?と思ったのですが、どうも充電開始時にケーブルがしっかり刺さっているか刺さっていないかで充電時間が変わる気がします。
この手の充電器は最初にどれくらい電流を流していいのかを自動的に検知するようなのですが、その時に刺さりが甘いと強い電流を流せないと判断して充電時間が長くなるようです。
追記:CHOETECHのモバイルバッテリーも入手してレビューしました。
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