前回までの記事でVolumioからRaspbianに移行し、まずはRaspbian上でVolumio相当のことができるようになりました。
これで念願のAmazon Prime MusicをRaspberry pi上で再生にトライできる、と思ったのですが、いろいろと問題がありました。。。
デフォルトのChromiumブラウザでAmazon Prime Musicは再生可能
ありがたいことに最近のRaspbianには標準でFlashが動作するブラウザがインストールされています。
なので、Chromiumを立ち上げ、Amazonミュージックライブラリのウェブ版にアクセスし、音楽を再生すればいいです。
実際、私の環境でもサクッとHDMIから音が出ました。
なお、tighvncserverをインストールしたり余計なことをいろいろした場合はなぜか音が出なくなってしまいました。。。こちらがなぜなのかは未検証です。
Chromeからの音がHDMIからは出るけどUSB-DACから出力されない
おお、意外と簡単に再生できそうだ、と喜び勇んでUSB-DACであるHD-AMP1を接続して再生してみました。出力先の切り替えはGUI画面の右上にあるボリュームボタンでできます。
が、なぜか音が出ません。
HDMIからは音が出るんですが、HD-AMP1から音を出そうとしても音が出ません。ヘッドホン型のUSB-DACであるMDR-1ADACでも同様です。
“aplay -l”を実行してALSAに登録されているサウンドデバイスを確認するとちゃんとUSB-DAC自体は認識されています。
そもそも、GUI画面で出力先を切り替えようとしてもHDMIか内蔵のライン出力しか選べず、HD-AMP1やMDR-1ADACを選んでも選択が変わりません。
なぜだろう。。。
ちなみに、GNOMEの標準ブラウザであるepiphanyだとYouTubeでは音が出るんですが、Amazon Prime Musicは特定のブラウザでしか動かないので再生自体ができません。
(追記) : いろいろ試したところ、この状態でも手動で/usr/share/alsa/alsa.confでデフォルトの再生デバイスをUSB-DACに変更することで再生可能でした。しかしながら、再生デバイスの変更に再起動が必要になってしまうので採用しませんでした。
pulse audioが死んでいた
色々試行したところ、どうやらpulse audioが死んでいることが原因であることが分かりました。
ターミナルを立ち上げて “pulseaudio –start”(注:root権限ではなくユーザー権限で)とやってからpavucontrolでpulseaudioの出力先を切り替え、そのあとでChromiumを立ち上げるとちゃんとAmazon Prime MusicからUSB-DACに音が出力できます。
pavucontrolはapt-getでインストールする必要があります。
ALSAのアプレットが原因だった
これで解決、なのですが、スマホのVNCから再生したいという気持ちがあるので、再起動のたびにターミナルを開いて”pulseaudio –start”とやるのは面倒です。
まあ、再起動することはそうそうないという意味ではいいのかもしれませんが、何しろ気持ち悪いので解決しておきたいところです
さらにいろいろ調べた結果、
- Pulse Audioはデフォルトで起動されるようにちゃんと設定されている
- Pulse Audioを起動してからGUI右上のボリュームボタンで音の出力先を見ると、どこも選択されていない状態になる
- この状態から、ボリュームボタンで出力先を変えるとPulse Audioが死ぬ
ということがわかりました。
ということは、もしかしてこのボリュームアプレットがPulse Audioを殺している?と考えてアプレットを削除すると再起動後も何の問題もなく音が出るようになりました。
どうやらこのアプレットはALSAのものなので、何か問題があるのかもしれません。
音は出るようになった、なったけど
これで無事にUSB-DACからAmazon Prime Musicの音が出るようになりました。
VNCでスマホやタブレットから接続してChromiumを起動してやると、少し重いですが、好きな曲を選んで再生することができます。
これで快適な音楽環境ができた…と思ったのですがまだ問題が。。。
音楽を再生していると時々音飛びします。。。(続く)
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