Windows 10 Moibleの目玉機能の1つといえばContinuumです。
スマホを外部ディスプレイに接続することでまるでPCのような環境を得られる機能ですが、今のところサポートとするのはフラッグシップのスマホに限られていました。
しかし、マイクロソフトが今後はハイエンドのスマートフォン以外でもサポートすることを明言しました。
Continuumとは
Windows 10 Mobileに搭載されているContinuumとは、スマートフォンを外部ディスプレイに接続することでPCのような環境を得ることができる技術です。
Windows 10搭載のタブレットPCとほとんど同じユーザーインターフェースが得られるとか。
さらに、有線接続だけでなく、無線接続でもこの環境を利用可能です。
残念ながらPC用のソフトがそのまま動くわけではありませんが、ユニバーサルアプリと呼ばれるPCとスマホ両対応のアプリを開発することができ、そのようなアプリであればPCでもスマホでも動作するとのことです。
たとえば、仕事でよく使われているOfficeはユニバーサルアプリのものが存在し、まったく同じ動作が期待できます。
また、Continuumとして使用している際もスマホはスマホとして使用することが可能です。
現状はフラッグシップスマホのみContinuumに対応
そんな便利そうなContinuumですが、残念ながら現状はハイエンドのWindows 10 Mobileしか対応していません。
現状でサポートされることが決まっているのは以下の3機種のみです:
- Microsoft Lumia 950 (Snapdragon 808, 6コア)
- Microsoft Lumia 950 XL (Snapdragon 810, 8コア)
- Acer Liquid Jade Primo (Snapdragon 808, 6コア)
機種名の後に記したのは搭載しているプロセッサーですが、どれもかなり高性能なものが搭載されています。
これくらいの性能がないとContinuumには対応できないということなのでしょうね。
追記: Acer Liquid Jade Primoのスペックが発表されました
ミドルレンジに対応機種を拡大?
しかしながら、WMPower Userによると、今後はハイエンド以外のスマートフォンでもContinuumをサポートするようにしていくそうです。
インドでのLumiaシリーズに関するイベントのQ&Aで発言があったとか。
スケジュールは公開されておらず、この記者がマイクロソフトに直接質問しても返答がもらえなかったそうですが、これは楽しみな情報です。
日本でもトリニティが発表したNuAns NEOというSnapdragon 617(8コア@1.5GHz)搭載のスマートフォンがContinuumに対応予定と発表しています。
現状のミドルレンジからすると少し高めのスペックではありますが、「今後サポート」という意味では、これくらいのスペックがミドルレンジになったあたりでのContinuum対応となるのかもしれません。
ContinuumがWindows 10 Mobile普及の切り札となるか?
重いPCを持ち歩かなくても、スマホと外部ディスプレイさえあれば仕事ができる環境を構築できるContinuumは特にビジネス用途でかなり便利な機能となるかもしれません。
もしかするとWindows 10 Mobile普及の切り札とさえいえるかもしれません。
いくら便利でも新機能は普及してなんぼなので早くContinuum対応機が増えてほしいものです。
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