2015年9月のスイス製腕時計の売り上げが記録的な低下となったそうです。
Apple Watchが登場した影響ではないかといわれていますが、普通の時計からスマートウォッチへの世代交代を暗示しているのでしょうか。
9.9%の売り上げ低下
ロイターによると、2015年9月のスイス製腕時計の売り上げは前年に比べ9.9%もダウンしたそうです。
特にアジアでは12.7%も低下したそうで、これは予想の2倍から3倍も大きいとか。
また、すべての価格帯で低下したそうですが、特に影響が大きかったのが200ドル~500ドルの価格帯で、14.5%も低下したそうです。
Apple Watchの影響?
この大幅な売り上げ低下は、やはり、Apple Watchの影響が大きいのではないかといわています。
スウォッチの創業者の一人のエルマー・モックは、この春に、Apple Watchがスイスの伝統的な時計産業に影響を与えるだろうと予測していました。
また、500ドル~1000ドルの価格帯のものは特に危険だと述べていました。
スイスの時計メーカーもスマートウォッチを準備
もちろんスイスの時計メーカーも対抗策としてスマートウォッチを用意しています。
最近では中国で電子支払い機能に対応した時計を発表しています。
銀行のアナリストは、スイスの時計メーカーのこれまでのノウハウがあればApple Watchに対抗できるスマートウォッチを発売することは十分可能としています。
小さいうスマートフォンではなく、腕時計らしいスマートフォンを
スウォッチのCEOはApple Watchに対して真っ向勝負する気はないとしています。
小さくて機能縮小されたスマートフォンではなく、腕時計らしいスマートウォッチを目指していくとのことです。
ただ、携帯電話業界においてフィーチャーフォンに強かったノキアがアップルに敗れ去ったように、腕時計業界も同じになる可能性もあります。
腕時計は携帯電話よりもずっとファッション的な要素が大きい分野ですから、携帯電話と全く同じ構図とは言えませんが、予断を許さない状況であることは間違いありません。
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