なかなかとんがった仕様のスマートフォンが登場です。
キャセイ・トライテックが販売する “arp(アープ)” というブランドのスマートフォン “AS01M” が2月15日に発売されます。
価格は2万円台前半のミドルレンジスマートフォンですが、なんとRAMが3GBも搭載されています。
一点豪華主義の格安スマートフォン
このAS01Mの特徴はなんといっても3GBのメモリー容量です。
一般的な2万円台前半以下のスマートフォンは1GBあるいは2GBのRAMを搭載しているのが一般的です。その中でAS01Mの3GBという仕様は異彩をはなっています。
それでいて価格は22,800円(税別)ですので、全体的にお買い得なスマートフォンかと思いきや、とんがっているのはRAM容量だけで、あとはむしろスペックが低いです:
CPU | Mediatek MT6735P(クアッドコア@1.0GHz) |
ディスプレイ | 5インチ 1280×720ピクセル |
RAM/ROM | 3GB/16GB |
カメラ | 800万画素/200万画素 |
バッテリー | 2,150mAh |
サイズ | 144 x 72.5 x 7.65 mm |
重さ | 130g |
このMediatek MT6735PというCPUはFREETELのPriori 3S LTEで使われているものと同じです:
あっちも4,000mAhという大容量バッテリーを搭載したとんがったスマートフォンでした。
やはり、どこかとんがったところがないと格安スマートフォンの中では生き残れないのでしょうね。
3GBの大容量メモリー搭載ミドルレンジスマホは希少
2万円台前半より安い格安スマートフォンの中で3GBの大容量RAMを搭載したものは希少です。
3GB以上のRAMを搭載した有名な格安スマートフォンを探してみると、
- ZTE AXON mini: 3GB, 約40,000円
- ZTE Blade S7 g05: 3GB, 約40,000円
- ASUS ZenFone 2: 4Gb, 約50,000円
- Huawei Mate S: 3GB, 約50,000円
- Huawei honor6 Plus: 3GB, 約30,000円
- FREETEL SAMURAI KIWAMI(極): 3GB, 約40,000円
のようになっています。もっとも安いhonor6 Plusでも30,000円ですが、発売から半年以上たった端末です。
2万円台前半で買えるAS01Mが希少であることがわかるかと思います。
RAM容量だけが豪華で意味があるのか?
しかし、ほかのスマートフォンに比べるとCPU性能が劣っているのが事実です。RAMだけ大容量でプロセッサーが非力であることに意味があるのでしょうか?
バックグラウンドで動作するアプリを大量に使う場合には意味があるかもしれません。RAMが不足すると低速な内部ストレージをアクセスに行きますので動作が遅くなります。3GBもRAMがあればよっぽど変態的な使い方を行わない限りは十分ではないでしょうか?
しかし、1つのアプリを使う分にはあまり恩恵は得られなさそうです。その場合には素直にもうちょっと高いスマホを買った方が幸せでしょうね。
バッテリー、RAMと来て次は何?
バッテリーに重きを置いたPriori 3S LTEに続いて、RAMに重きを置いたAS01Mが2月15日に発売されます。
これだけ同じようなスマートフォンが市場にあふれているので何かに特徴があるスマートフォンは今後も登場していくのではないでしょうか?
たとえばカメラだけやたらと高性能とか、音質がやたらといいとか、画面だけやたらと大きくてきれいとか。
個々人のニーズを満たすニッチな製品がどんどん出てくると面白いですね。
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