2015年のスマートウォッチ市場のシェアが発表されました。
1位は以前からこの分野を開拓してきたFitbitで、Apple Watchをリリースしたアップルは2位にとどまっています。
しかし、急成長を続ける分野ですので、今後のランキングについては予断を許しません。
どのメーカーも出荷数を伸ばすもApple Watchが一気に3位に躍り出る
IDCの発表によると2015年のスマートウォッチのシェア(上位5位)は以下のようになっているそうです:
2015年出荷数 | 2015年シェア | 2014年出荷数 | 2014年シェア | 成長率 | |
Fitbit | 2,100万台 | 26.9% | 1,090万台 | 37.9% | 93.2% |
Xiaomi | 1,200万台 | 15.4% | 110万台 | 4.0% | 951.8% |
Apple | 1,160万台 | 14.9% | – | 0.0% | – |
Garmin | 330万台 | 4.0% | 200万台 | 9.2% | 60.9% |
Samsung | 310万台 | 4.0% | 270万台 | 9.2% | 18.5% |
その他 | 2,700万台 | 34.5% | 1,200万台 | 41.9% | 124.0% |
全体 | 7,810万台 | 100.0% | 2,880万台 | 100.0% | 171.6% |
ここでいう「スマートウォッチ」とは、Apple Watchのような高機能なものから、単なる活動量計まで幅広く含んでいます。
スマートウォッチ市場は急成長を続ける
この表を見てまず気づくのは、スマートフォン市場の急成長ぶりです。
2014年に比べ2015年の出荷数は2倍以上となっています。Apple Watchが不調だとか、スマートウォッチの使い道がいまいちわからないとか言われますが、市場自体は急速に成長しているようです。
アップルが初登場で大きなシェアを獲得
その中でもApple Watchの人気は高く、2015年4月末からの発売にもかかわらず14.9%ものシェアをとっています。ちなみに、2015年第4四半期だけに限ると以下のようにアップルが2位となります:
’15Q4出荷数 | ’15Q4シェア |
’14Q4出荷数 |
’14Q4シェア | 成長率 | |
Fitbit | 810万台 | 29.5% | 530万台 | 43.9% | 52.8% |
Apple | 410万台 | 15.0% | – | 0.0% | -% |
Xiaomi | 270万台 | 9.7% | 70万台 | 6.2% | 258.5% |
Samsung | 130万台 | 4.9% | 80万台 | 6.7% | 65.0% |
Garmin | 100万台 | 3.5% | 60万台 | 5.3% | 48.2% |
その他 | 1,030万台 | 37.4% | 460万台 | 38.0% | 123.7% |
全体 | 2,740万台 | 100.0% | 1,210万台 | 100.0% | 126.9% |
アップルを抑えてfitbitが首位を保つ
そんなApple Watchを抑えて首位に立ったのがFitbitです。
日本でもfitbit Charge HR等で人気の活動量計です。
価格帯が大きく違うとはいえ、アップルを抑えて首位を保ったのは立派だと思います。
しかし、fitbit自身はApple Watchに脅威を感じているようで、より腕時計に近いfitbit Blazeと呼ばれる新製品を発表しています。
より腕時計やApple Watch, Google Wear搭載製品に近い見た目になっています。主な違いとしては、アプリの追加はできず、スマートフォンからの通知を受け取れてもBlazeからスマートフォンを操作することはできないようです。
まだまだ勝者は決まらない、激戦をいかに勝ち残れるか
スマートウォッチ分野はまだまだ開拓途上であり、誰が勝者になるかまだまだわかりません。2015年のシェアの上でも、まだ34.5%も上位5社に入らないメーカーが占めています。
有名時計メーカーのタグ・ホイヤーやカシオがスマートウォッチを発表するなど、まだまだ新規参入も活発です。
「スマートウォッチ」と呼ばれるものの形態そのものもまだまだ模索中といえるでしょう。
2016年を各メーカーがどう過ごすのか、スマートウォッチ市場からまだまだ目が離せません。
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