スマートフォン用のCPUでかなりのシェアを誇るクアルコム(Qualcomm)のSnapdragonシリーズの新ハイエンド製品が発表されました。
Snapdragon 820と呼ばれるこの製品はどのような特徴があるのでしょうか?
下り600Mbps通信対応
Snapdragon 820はなんと下り600Mbpsの高速通信に対応しているそうです。並の光ファイバーでは太刀打ちできないような高速通信ですね。
上りも150Mbpsに対応しているそうなので、インフラさえ整備されていれば、まったくストレスのない通信環境が手に入りそうです。
4K動画録画/再生対応、4Kディスプレイ出力サポート
また、最近はやりの4Kにもしっかり対応しており、4K解像度の動画の録画及び再生や、4Kディスプレイへの出力もできるそうです。
デジカメとしても2800万画素をサポートしているそうなので、Snapdragon 820を搭載したスマートフォンでは高画質な画像や動画を期待できそうです。
CPUは2.2GHzのKyro CPUを4コア搭載
CPUコア数はSnapdragon 810の8コアから減って、4コアとなっています。
Snapdragon 810の場合は、big.LITTLEと呼ばれる、性能の高い4コアと性能の低い4コアを組み合わせて使う仕組みであったため、同時に動いているのは実質4コアでした。
Snapdragon 820ではこのbig.LITTLEをやめ、Kyro CPUを4コアだけ搭載したそうです。リーク電流を考えるとこちらの方が効率がよかったのでしょうね。
公式発表では2倍の電力効率を達成しているそうです。Snapdragon 810は発熱の問題が大きかったので、820では解決しているといいのですが。。。
独自のマルウェア検出機能を搭載
以前お伝えした独自のマルウェア検出機能を搭載してきました。
Androidではマルウェアの問題が話題になっていますので、魅力的な機能ですね。
Quick Charge 3.0、USB3.0など最新機能をサポート
そのほか、急速充電機能であるQuick Charge 3.0や、高速に通信ができるUSB3.0をサポートしています。
Quick Charge 3.0はQuick Charge 2.0の新バージョンで、Quick Charge 2.0に比べて38%効率が向上しているそうです。
大容量のバッテリーが搭載されることが当たり前になっていますので、高速に充電できる機能は必須です。
大きな驚きはないが順当な進化
Snapdragon 820にはとんでもない新機能が搭載されたわけではありませんが、810に比べて順当に進化したという印象を受けます。
この技術がボリュームゾーンであるミドルレンジやエントリークラスに搭載される日も近いのでしょう。
とりあえず、810の発熱の問題だけは解決しているといいのですが。
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